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永遠の僕たち ― Restless
年が明けました。
新年です。
今年もどうぞ よろしくお願いいたします。



お正月は恒例(?)のお正月映画、レイトショー。何の映画を観に行こうかといろいろ見てみたのだけど、いまひとつ魅力的なものがない感じ。みーちゃんは「ミッション・インポッシブル」に行きたかったようなのですが、先日「テルマ&ルイーズ」を観た事やクラゲに癒されて来た事もあって、何となくああいったアクションものは今はあまり観たくなく、ストーリー重視でいきたい気がしたのです。そうすると、ホントに最近ってそう言う映画がないんですよね。あ、勿論都内の単館上映とかならあるんでしょうけど、家の近所のシネコンとかでやる映画で、そう言ったストーリーものは本当に少ない。で、(今の自分の気持ちにあった)少ない選択肢の中から選んだ1本が、この「永遠の僕たち」なのです。
(ミッション・インポッシブルは、何でも、トム・クルーズがビルからロープ1本でビルの壁と垂直に走りながら駆け降りるところ、あれ、特撮ではないそうですね。彼なりにこんなところで特撮や3Dへの抵抗をしてるんでしょうか・・・・。)

永遠の僕たち」は、● ドラッグストア・カウボーイ Drugstore Cowboy (1989年)、● マイ・プライベート・アイダホ My Own Private Idaho (1991年)、● グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち Good Will Hunting (1997年)、● ミルク Milk (2008年)などを監督したガス・ヴァン・サントの作品で、テーマは「死」もしくは「死ぬという事」。新年にしては重いテーマではあるかも知れないけど、いっその事死んでしまいたかったけど脳死状態から目覚めた死に囚われたイーノックと死を静かに受け止めて死んでいこうとしている末期脳腫瘍のアナベル、そしてその死を望まれるまま意味があるのかないのか解らないうちに時代の波に押されて特攻隊として死んでいった幽霊のヒロシが淡々と織り成す、イーノックとアナベルが恋人同士になってからアナベルが天に召されるまでの3ヶ月間を描いた作品です。一度死んだ者、死に行く者、死んでしまった者がそれぞれが「死」と言うものを見つめて過ごす3ヶ月を淡々と描いてます。この物語に、どうして太平洋戦争の時の特攻隊員の幽霊ヒロシなのかな、と考えながら観ていたのですが、アナベルの最期の時、「長い旅になるからお伴が必要だろう」として正装をして現れたヒロシを見て、何となく納得がいった訳です。死出の旅路のお伴をするのには、どんな風に死んでいった人が適役なのか。形式的であるにせよ覚悟を決めて愛する人の住む国を守ることになるからと言う理由で若い命を散らせた特攻隊員。死んですぐ死後の世界に順応する事なく、死んだ事をどこか客観的に観ていたのだと思います。自分がどちらの世界にもしっくりと属していないように思っていて、アナベルがそんな思いをする事がないように、しっかりとお伴をしてあげようと、一度は仲違いしたイーノックのもとにまた戻ってきたのかな、と思えてきます。国のために自分の命を捧げる、と言うのは、今も昔も外国の人には理解できない大義名分なんでしょうね。物語の中にはセップク(切腹)の事も沢山語られていました。この3者に関わる「死」のあり方や経験の仕方が物語の核を成しています。
このヒロシを演じているのが「硫黄島からの手紙」でハリウッドデビューも果たしている加瀬亮で、彼の自然な演技がとてもよかった。セリフ回し(英語での)がとても自然だったからかな、と感じたのだけど、後で調べてみたら帰国子女なのですね、彼。とても存在感を放っていました。キャストを言うと、イーノックはデニス・ホッパーの忘れ形見 ヘンリー・ホッパー。繊細で感受性が強すぎる孤独で屈折したな青年を好演してました。アナベルはティム・バートンの「アリス・イン・ワンダーランド」で主役を演じたミア・ワシコウスカ。オトナの世界に踏み込む前に死ぬ事を受容れたある種の凛とした強さを持った少女を演じてました。
物語の全編を通して、アメリカの片田舎の街の秋から冬に向っていく冷たい空気感も好きです。トーンは本当に淡々としている映画なのですが、それが物語の静かに進んでいく3ヶ月時間を描くのに効果をあわらしていて、声を荒げる場面などもままありましたが、全体をとても優しいものに仕あげています。
やっぱりです。ミッション・インポッシブルじゃなくってよかった、です。


イーノックを介してコミュニケーションするアナベルとヒロシの3人
この時はまだアナベルはヒロシの姿を見る事はできず・・・・


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by sanaegogo | 2012-01-01 00:00 | movie | Comments(0)
テルマ&ルイーズ―Thelma & Louise― (1991)


この日は横浜の女友達宅に遊びに行って来ました。私が友達宅に訪問する時、必ずといっていいほど持参するお土産。それはシードルとドライフルーツとチーズ。この日もいそいそと持参して遊びに行き、そして自らそれをぱくぱく、ごくごくと平らげてしまうという・・・。何ともずうずうしい来訪客ではありますが、友達も色々用意しておもてなしをしてくれて、旦那さんも交えて楽しい昼下がりを過ごして来ました。話に花が咲き、あれやこれや話していると、朝からちょっと具合が悪かったと言うお子ちゃまが、目覚めるや否や突然!まるでマーライオンのように吐いてしまったのです。一気に場の空気は騒然と・・・。幸い姪っ子甥っ子の経験で子供の扱いは慣れているので、ワタシがお子ちゃまを抱っこしつつ、マーライオンの残骸を片付ける友達ご夫妻。友人は気を遣ったのか、『あ、映画でも見てて。』と幾つか所蔵のDVDを選ぶよう、ワタシを促しました。で、その中で眼に付いたのがテルマ&ルイーズだった訳です。折角久しぶりに会ったのに、映画鑑賞と言う感じでもなかろう・・・・、と、BGMかBGVくらいに思ってたのですが、ちらちらっと見てるうちにどんどんと引き込まれていって、いやぁ、これが映画自身の持つ人を惹き付ける力なんですねー。実感しました。面白い作品はやっぱり無視できないと言うか、ついつい見入ってしまって、結果オトナ3人とも最後まで完全に引き込まれて見ちゃいました。

テルマ&ルイーズ(Thelma & Louise)は、1991年のリドリー・スコットの作品ですが、気が付けばすっかり昔の古い映画になってしまった感じですねー。それにリドリー・スコット作だったと言うのは今の今まで知りませんでした。私知ってたのは、ブラピが注目された映画、それは知ってたけど。砂漠を舞台にした映画が好きで(ワタシはこれを『砂漠映画』と勝手にジャンルを作ってます。)、意図せず殺人を犯してしまった女友達2人が、アメリカ南部の砂漠をメキシコまで逃げる逃亡劇を描いたロードムービーです。その旅の途中で出会うのがブラッド・ピットで、彼もまだ若いっ!追われる身となったスーザン・サランドンとジーナ・デービス。段々とトーンダウンして行って後悔の念さえ感じ始めるスーザン・サランドンと道中の様々な出来事を経て、段々と肝が据わっていって強くなっていくジーナ・デービスのデスパレイトさの対比が微妙なコントラストで顕されてます。最初はスーザン・サランドンに無理やり連れられて、みたいに逃亡を始めたジーナ・デービスが今度は逆に怖気づき始めたスーザン・サランドンを叱咤し、もう戻れない事を納得させようとするほど強いオンナに変貌するんです。やがては2人で再び心をひとつにして最期を迎えるのですが、それも連帯感と共に『遣る方なさ』みたいな空気が流れていて、その絶望の淵を最後まで明るく楽しく、空騒ぎをしつつも意味あるもののように自分自身に思わせようとしながら駆け抜けるのです。そのトーンはシチュエーションは全然違いますが、リドリー・スコット作品と言う事で、何となくブレードランナーを彷彿とさせる感じがありました。逃亡劇とか『抗いながら何かから逃れる状況』での心理描写や気持ちの変化の描き方はリドリー・スコットならでは、です。

最近こんな映画が少ないですね。3Dを駆使したアクションや鮮烈に綺麗な映像を売りにしたものは多いですが、人の気持ちの変化や動向を少しずつ少しずつ描いていくような映画が見たいなぁ。女友達と2人(旦那も子供も同席でしたが)で1991年の映画を2011年に見入ってしまうなんてなぁ。って感じです。旦那さんが最後に言っていた、『ネットとかが普及して世界が狭くなった今でも、アメリカの片田舎には自分の周りの世界しか知らなくて、そこから飛び出して行く様なこんな映画を観て応援したり勇気付けられている女の人ってまだ沢山いるんだろうなぁ、きっと。』と言ってました。なるほど、そうかもね。それはアメリカに限った事ではないと思うけど、アメリカですら、そうなんでしょうね。

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by sanaegogo | 2011-12-18 00:00 | movie | Comments(2)
ツリー・オブ・ライフ


ツリー・オブ・ライフ、観たかったんですよねー。久々に100%予定が入っていない土日で、これから9月の忙しさも加速してくるであろう事が予測されていて、ゆっくりしたかった気持ちと、調べると16日以降の予定は出ていないので、恐らくこの映画が観られる最後の土日だろう、と言う事で、暫し葛藤したんだけど、これ以降は仕事に穴も開けられないので、躊躇しているくらいならば休む事にして。9月末の仕事が終わったら、また上映館を移して暫くはやるだろう事を期待したのだけど、結果は、もうDVDでしか観られないみたい・・・・。
ツリー・オブ・ライフは、アメリカの永遠のテーマのような「父と息子」「親子」と言った心理的な葛藤と機微を題材にした映画で、映画監督、脚本家それに哲学者でもあり、ジャーナリストとしても活動していたと言うテレンス・マリックの監督した話題作です。テレンス・マリックは寡作の巨匠として有名らしいけど、何よりも哲学者であり、哲学の教授としてMITでも教鞭をとっていた、と言うのが関心を寄せたひとつの理由かな。(大学では心理学を専攻していたワタシです。)心理学と哲学は別物なのですが、少なからず哲学的考え方のプロセスなどにも関心があって、あとは単純にショーン・ペンとブラッド・ピットだから、と言うのがあって、とにかく観たかったんですよね。
レビューを観ると賛否両論であるみたいですが、この賛否はどういう人達の間で語られるかに寄っても大分違ってくると思うので、あんまりアテにはしない事として、作品は聖書の世界を題材に取りつつ、ショーン・ペンの内省と回顧、それと生命が誕生してからここまでの壮大な変遷・歴史のようなものが、相互に織り成されて綴られていると言う事です。その脈絡に何かしっかりとした理屈とストーリー仕立てを見ようとすれば、散漫で漠然としたものになるし、全編そのものを直感的にそのものとして捉えようとすれば、そこにはテレンス・マリックの神や生命に対して哲学的に真理を追究しようとしているメッセージに溢れている作品となる、と、観る人の観方によって色々と印象・感想が出てくると言った映画のようで、本当に観たかったです。
思えば観たい映画を逃すのは今年はこれで2回目。とある土曜日に友人とヒア・アフターを観に行く約束をしていたのですが、その金曜日にあの震災がありました。当然、その土曜日は予定は見合わせたのですが、落ち着いてリスケをしようとしたら、ヒア・アフター、軒並み上映打ち切りになってました。何でも本編の中で津波のシーンがあるので、それで色々な事に配慮して劇場では上映がされなくなったそうです。
ロードショーが終わっても何処かでやってないかなー、と探したりしたんですが、インターネットのご時世になって、『ロードショーが終わっちゃったけど観たい映画が何処でやっているのかな』的な調べものがし難くなったような。雑誌の『ぴあ』とか、懐かしいですねー。 新宿歌舞伎町のシネマスクエアとうきゅうでまだやってるみたいので、終わらないうちに行けるといいなー、と思ってます。
ツリー・オブ・ライフのレビューです:
http://ism.excite.co.jp/art/rid_E1313471397005/pid_1.html
http://movie.nifty.com/sp/tree-life/

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by sanaegogo | 2011-09-10 00:00 | movie | Comments(0)
パイレーツ・オブ・カリビアン ― 生命の泉 ―


パイレーツ・オブ・カリビアン ― 生命の泉 ―、見てきちゃいました。あは。
(Original Title: Pirates of the Caribbean, On Stranger Tides)

もうここまで来ると、ストーリーにさほど関心がある訳ではなく、ある種、ジャック・スパロウになりきっているジョニー・デップ(役者なので当たり前なのですが)の行く末を見届けねば!と言う義務感と惰性のなせる業である。なので、ここで、映画の内容に関して云々かんぬん語るつもりは毛頭なく、ワタシはただ、ジョニー様がペネロペ・クルスとどうにかなってしまうのではないか、と言う危惧を払拭するために行った感じである。ペネロペは手強い。マット・デイモン、ニコラス・ケイジ、トム・クルーズ、マシュー・マコノヒーなど共演者を次々とぱくっと喰ってしまうその魔性のリストの一部にジョニー様が加わってしまわないかと、若干心配したのだ。僭越ながら、過去の浮名の相手はいずれもワタシの好みからは大きく外れているので、なぜここでジョニー・デップと共演?まさか、ジョニー・デップのオファー?と疑ってみたものの、監督からの抜擢だったようだ。よかった。ジャック・スパロウをこよなく愛すジョニー・デップ。自らのはまり役と自負して、役作りにローリング・ストーンズのキース・リチャーズのテイストを取り入れたのもジョニー様自ら、と聞いている。作品作り、演出にも積極的に現場で参加しているので、まさに「役得」を地で行って、ペネロペとのからみが満載されてやしまいか、と疑心暗鬼で見に行ったのだ。しかしながら、劇中、ペネロペは完全にコケにされており、ジョニー・デップにいい様にあしらわれていた。そこにジョニー様のペネロペに対するスタンスが見え隠れしているような気がして、とにかく安心した。でも、ネタバレになるけど、最後、また少し次回作への含みが見られるような場面で終わり、次回作も続きものみたいにまたきっとペネロペが登場するのだろう。監督の意向ならば仕方がない。でも、このままシリーズがあまり続きすぎると、ちょっと良くない傾向にならないかなぁ、と少し懸念。
それにしても、この手の映画の3Dへの波は、もう止められないみたいですね。個人的に言うと、3Dじゃないので観たかった気がする。(マイカル茅ヶ崎は3Dと日本語吹き替えしかやってなかった・・・・。) 広い画の時はそれなりに楽しめるのだけど、やはり、屋内の設定の場面とかだと何となくわざとらしさが残るのだ。しかしながら、カリブの海や大海原を行く海賊船などの映像は、非現実さとリアリティーが絶妙に混ざり合っていて、実際よりも現実くさい、迫力の映像でした。すんなりとその世界に入っていけないのは、柔軟性がなくなってきた証拠かしらね・・・・。

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by sanaegogo | 2011-06-12 00:00 | movie | Comments(4)
HERB & DOROTHY (ハーブ & ドロシー)


渋谷 宮益坂の上にあるシアター イメージフォーラムにて、HERB & DOROTHY (ハーブ&ドロシー)を観に行ってきました。素直にシンプルにただ、『何だかとってもよかったぁ・・・・。』と言うのがぴったりとした感じのドキュメンタリー映画です。NYに住んでいるアーティストのT嬢にメールした中で、映画についてババーッと書いてしまったので、精根尽き・・・。失礼ながらそのメールを引用しちゃいます。

T嬢へのメールより
― 前文省略 ―
『成るべくして』と言えば、この前、ハーブ&ドロシー(HERB & DOROTHY)と言うドキュメンタリー映画を観てきました。
渋谷の宮益坂の上のシアター イメージフォーラムと言う小さなフィルムシアターで上映されているもののなのですが、ヴォーゲル コレクションを築いたなんとも可愛らしいご夫婦のドキュメンタリーで、ご夫妻本人と彼らと親交を厚くしているコンテンポラリーのアーティスト達へのインタビューで内容はつづられてます。
T嬢はヴォーゲルコレクション、知っていた? 私はその存在すら知らず、映画を観てその事を知り、とても感激しました。 ただ好きだから追いかけていたら、ナショナルギャラリーに2000点あまりを寄贈するようなコレクターになっていた、まさに、『成るべくしてなった』の極みです。彼らの買い集めていたものは当時誰も見向きもしなかった新進のアーティストの作品で、勿論作品研究とか評論とかされてもいないし、付加価値もない。だけど、HERBが気になった作品をこつこつと集め、引越し用のトラック5台にもなったそうなんです。最近では早めに売り出し中の作家の卵を学生の中から探し出して、投資するみたいに青田刈りするギャラリーも多いようだけど、彼らは決して先物投資的感覚でコレクションをしていた訳ではなくて、純粋に好きだったから。そう、その純粋さ、にじんわりと来ました。また2人ともいい顔をしてるんですよ。決して美男美女だとか、裕福でお洒落だとかではないんだけど、とっても幸せそうなのよねー。そしてとっても知的。優しい知性が溢れ出していて、そしてお茶目。ただ単に好きだから何かを蒐集するのは誰でもやるんだろうけど、2人のすごいのは、それに時代が付いて来るような天性の『目利き』だった事。でも、さっきも言ったように、その時を待ってコレクションしたと言う狡い気持ちでいたわけではないのよねー。自分の気持ちだけで向き合っているんですね。なので偉業を達成したとは全然思ってないの。
DOROTHYなんて、インタビューで作品の意味を聞かれると、『意味はありません。視覚的なものなので。』と言い放ち、『私はよく判らないの・・・。』と正直に感想を述べたり。そしてHERBがとにかく作品を観る。観察と言っても良いくらいに。そして作家の作品をシリーズで観る。まるで虫の観察をしている子供のようでした。どうしてそんなに好きなのかは、彼自身にももしかして判らないんじゃないかな。それに理由なんて気にしてない感じ。
インタビューに答えるお2人の様子が本当に仲睦まじく、それを観ていてこちらまで自然と微笑んでしまうし、どうしてこの映画が多くの人に愛されて大ヒットと言う形ではなくてじんわりと広がってきたのか、とか、理由を考えるのもアホらしいほど一目瞭然な感じです。
2人は若手の作家自身を愛してたし、2人もまた彼らに愛されていたし、その絆みたいなものが大きなネットワークというか、輪をつくったんですね。コレクターとアーティスト、立場は違うけど、T嬢のメールに書いてあったさっきの話と照らし合わせて、感じ入るところがあります。
とにかく、とても良いものを観た感じがして、思わずまたどーーーっと書いてしまいましたが、機会があったら観てみてください。(または、既に観た?)(NYでも17週のロングラン上映だったらしいですよー。)
(クサイけど)純粋な心を思い出させてくれるような、そんな映画でした。
それでは。

さなぁえ

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by sanaegogo | 2010-12-16 00:00 | movie | Comments(2)
宇宙戦艦ヤマト談義
金曜日に地元の友人と品川で久々に集う。白子ポン酢や生牡蠣、ビールと共に冬ならではの味覚に舌鼓。で、スペイン旅行のお土産話や近況のあれこれのハナシに花が咲いたのだけど、話題は何故か、『宇宙戦艦ヤマト』のハナシに・・・・。いえいえ、きっかけはワタシが『ねぇねぇ、ちょっとウケ狙いでヤマト、観に行ってみない?』と持ちかけたからだって言うのは気づいてるんですけどね。
そしたら、土曜日の昼間、その映画の番宣と言うか、映画の場合はなんていうんだろ、メイキング紹介番組みたいなものをやっていたので、ついつい見てしまった。きょう日(び)では、宇宙戦艦ヤマトではなくて、『Space battleship ヤマト』となってますが、ヤマト世代としては、是非、実写も確認しておかねば、と言う気持ちなのである。
そもそも古代進。これはキムタクで良いのだろうか。昨晩、アンチ・キムタクの私たち3人の疑問はまずそれだった。何となく、よい感じもするけど、何となく気に入らず、古代君のあのちょっとお坊ちゃん臭いところがキムタクには感じられないし。『じゃあさ、木村拓哉じゃなかったら、誰?』一同『う~む・・・・。』と首をかしげる。そしたら、番組を見てたら、木村拓哉扮する古代君は、自分のことを『俺』と言っていた。アニメの中の古代君が自分をどう呼んでいたかはもう覚えてないんだけど、『俺』でしたっけ? もうちょっと折り目正しかったような気がするけど、そもそもアニメとこの実写は設定が微妙に違っているらしい。佐渡先生は一升瓶を抱えているけど女医さんで高島玲子、森雪に至っては、古代君を『古代さん』と呼び、ブラックタイガーの女操縦士と言うではありませんかっ。それではあの名台詞、『古代君、古代君が死んじゃう。』と言うのは劇中では聞かれないと言う訳です。島大輔は緒方直人。これも良いようで、もうちょっと骨太の島大輔のような気がしますが、まずます。真田さん、これは柳葉敏郎。真田さんファンは意外に多くて、友人2人も『真田さんは誰がやるのー? あの一重のぎょろ眼の感じは・・・・。』と。そう言う意味では柳葉もまずまずクリアしてるのかな。これはクランクインの辺りから知っていたんだけど、沖田艦長の山崎勉は、どんぴしゃ、ですね。友人は、北大路欣也はなんかはどう?とコメントしてましたが・・・・。因みに見栄えでは黒木メイサの雪は、なかなかかも知れません。あと、堤真一の古代守も、あり、だと思います。なかなかキャスティングも真剣に考えると面白いですね。
(何も調べず、裏を取らず、ガチで書いてます。) 番組を見ていて気がついたのですが、実写版には、イスカンダルのスターシアとか、ガミラスのデスラー総統は出てこないんでしょうかねー。誰もキャスティングされてなかったけど。あの第一艦橋のスクリーンいっぱいにスターシアとかデスラーが電波をジャックしてメッセージを送る場面はヤマトには必須のような気がしますが。あと、アナライザーの気配も無かったので、アナライザーも出てこないのかしら? でも、お相手の森雪が戦闘班の人になっちゃってるから、子供心に処理に困ったあのセクハラめいたシーンもないんでしょう、きっと。名場面と言えば、ヤマトが地中から宇宙に飛び立つ、『ヤマト、発進!』のところとか、波動砲を発射する前のエネルギー充填場面や、保護シールドを全員で装着するところとかは、結構再現されていたみたいです。ワープの場面は残念ながら番組内には登場しませんでした。
という訳で、12月になったら、とにかくエネルギー充填120%で観に行ってみることにします。子供の頃、毎週毎週、『地球滅亡まであとXXX日』と言うカウントダウンにハラハラとしながら見届けたヤマトの航海。『地球か・・・・。なにもかもが皆懐かしい・・・・。』と言う沖田艦長の名台詞。本音を言うと、実写版ヤマト、ちょっとだけ楽しみなのであります。あは。




本編と関係はないのですが、ある日の銀座の月、です。

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by sanaegogo | 2010-11-27 00:00 | movie | Comments(6)
Alice in Wonderland


意外(に思われるかどうかは解らないけど)かも知れないけど、思い起こせば私は幼少の頃から結構ファンタジー好きだったのかも知れないですね。子供時代はよく読書をしていましたが、夢中になったのは、「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」「星の王子様」それにドクター・ドリトルシリーズやムーミントロールなど。特にアリスは、挿絵の世界やそのイカレポンチなストーリー展開などがとても好きで、夢中で読みました。そう、ファンタジー好きと言っても、どこかイカレたお話やオドロオドロしい子供がうっすら味わうような恐怖感があるものが好きだったのかも知れません。(と言うか、それがファンタジーってヤツなんでしょうかね。)

そんな訳、でもないですが、Alice in Wonderlandを観に行ってきました。3Dデビューです。なので、映画の日だと言うのに1,300円。この300円は3Dメガネ代だそう。観所(ポイント)はいくつかあったと思いますが、そのひとつがこの3Dかな。楽しくはありましたが、3Dメガネをかけた事によって画面がとても暗くなってしまって『残念』と言う感じのほうが『3Dすげーっ!』と言う高揚感より上回ってしまったような気がします。3Dを観るのはディズニーランドのキャプテンEO以来。(って古いなー。マイケル・ジャクソンですよ!)後はもっともっと子供の頃、TV番組でシェリーと言うタレントがドロシー役をやっていたオズの魔法使い。3Dメガネをセロファン紙と方眼紙の厚紙と輪ゴムで自分で作りましょう、と言うもので、青と赤のセロファン紙で工作をするも、全く立体感を感じず・・・・。

もうひとつのポイントは3Dメガネ。全く私の顔に馴染まず、ずっと手で押さえて観てました。思えば私は普通の眼鏡も鼻パッドがしっかりある形の物でしか顔に合わず、しかも顔が細く、耳が普通の人より下に付いて産まれてきたので、顔に合う眼鏡が少ないのを忘れていました。結局、3Dメガネをかける、と言うよりは、オペラグラスのような使用方法になってしまい、ちょっと疲れました。

次のポイントは、やはり、ジョニー・デップでしょうか。ティム・バートンのお気に入りという事で配役されたみたいですが、コスプレ度が似ているからと言って、「シザー・ハンズ」並みのジョニー・デップらしさを求めてはいけません。別にジョニー・デップでなくても良い気もしますが、そんな役でも快く出演するのが彼の良いところなんでしょう。(Dr. パルナサス、しかり。)でも、このストーリーの中の何処かにジョニー・デップをと言う考え方からすれば、The Mad Hatter(気狂い帽子屋)はぴったり、適役です。(ところで、この「気狂い帽子屋」、以前は確かにこう言う訳だったと思うんですが、今は、「いかれ帽子屋」とかになっているみたいですね。社会的配慮なんでしょうか。)
アリス役の新人 ミア・ワシコウスカ。彼女のクルクルでフワフワの巻き毛が羨ましい・・・・・。

最後はやっぱり、ストーリーが「不思議の国のアリス」を基にしていること。その後の・・・、という事で本編とは大分違ってはいましたが、登場人物はそのままで、とても懐かしく・・・・。オリジナルの挿絵をコピーして水彩で着色したり、ラッパを吹く白ウサギの絵は、クロスステッチで刺繍のタペストリーなんて作った思い出があります。ま、ストーリーはディズニーの作なので、エンターテーメントという点において、その出来栄えには間違いはない感じです。

しかし、映画は今後、どのような方向に向かうんでしょうね。私としては、前述のように、画面が暗いのがかなり気になりましたが、これは今後解消されていくとしても・・・・。 題名も監督も忘れてしまいましたが、以前、リチャード・ギアが主演したアメリカの開拓時代の頃の設定の映画がありましたが、監督は絵画のような情景を描きたくて、全ストーリー全撮影を日没直前の数時間の淡い自然光の中で撮影した映画がありました。(どなたか題名ご存知?) その斜陽の中の映像は本当に憂いがあって、情景に情感を与えてました。そんなのはもう廃れていくのだとしたら、少し回顧的な気持ちにならざるを得ません。


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by sanaegogo | 2010-05-01 00:00 | movie | Comments(6)
ダース・ベイダー 現る


渋谷でダース・ベイダーに遇いました。私たちはとあるミーティングを終えて、道玄坂から降りてきたのですが、109の前で信号待ちをしていると、道の向こうにダース・ベイダーがいました。ベイダー卿は2人の若い女子を伴っていて、信号を渡ってきたのですが、こちらは悠然とゼブラゾーンを歩いてくるベイダー卿を見て、まるで芸能人でも見た時のように『あ、ダース・ベイダーがいる!!』とざわめき、青信号を一回やり過ごしてしまいました。『写真、写真、写真撮らせてもらおう。せっかくだから・・・・。』って何が「せっかく」なのかよく判らないうちに、一緒にいた一人がカバンからいつも持ち歩いているという一眼を取り出してパシャパシャと・・・・。人ごみに紛れて109の方に行ってしまいそうになるところを、『ダース・ベイダーさぁん!』と呼びかけると、ダークサイドに属しているにも関わらず意外にもサービス精神旺盛なベイダー卿は、親切にもカメラに向かってポーズをとってくれました。私も一瞬カメラを出そうと思ったんだけど、すぐに立ち去ってしまいそうだったので、とりあえず、携帯カメラで撮りました。期せずして、とってもサイバーな感じに・・・・。そして周りの雑踏も入ってなくって、なかなかいい感じに。やっぱりカメラを出せばよかったかしら。それにしてもベイダー卿、こっちの声が聞こえるんですね。日本語も通じるし。あ、日本語を理解できたのは、理力(フォース)でしょうか。
実は私はスターウォーズファンです。子供の頃から全て公開時に劇場で見ているのが、ちょっとした自慢でもあります。幼い頃はルーク・スカイウォーカーの正統派のカッコイイ感じに惹かれ、ルークを観に次に行った時は、ハン・ソロ船長の渋いけどお間抜けな感じに惹かれ、レイア姫にとられてしまったようで何だか気に入らなかったけど、アナキンの可愛らしさに気を取り直したものの、オトナになった彼はちょっとねっとりしてひねた影のある感じに。『あの頃のアナキンは何処へ・・・』などと嘆いたものです。でも、エピソード3を観て、今までの事は全てこの時のために語られていたのだ、という事に気づき、この壮大な物語の真の主人公は悲しい運命に翻弄され続けたダース・ベイダーだったのだ、という事を知ったわけです。(私はエピソード3が一番好き・・・・・。)
この日のベイダー卿は、2人の取り巻きギャルをつれて、オーラも何もなかったけれど、それにしても渋谷の人々、動じることもなく至って普通に彼を受容れていました。それが彼にとってよかったのか、悪かったのか・・・・。

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by sanaegogo | 2010-03-11 00:00 | movie | Comments(0)
METライブビューイング ―カルメン―
     

オペラと言ってもあまり場数はなく、これまでに観たのは、『セビリアの理髪師』『フィガロの結婚』それにロンドンの友人宅を訪ねた時に観に行った『真夏の夜の夢』くらいでしょうか。それでも観てみたい演目がいくつかあって、それは、『アイーダ』と『トゥーランドット』と『カルメン』。 METライブビューイングで「『カルメン』観れるよ~!」と連絡をもらって、一も二もなく「いく~っ!」と即答して、この日出掛けてまいりました。
METライブビューイングとは、”ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)で行われている最新のオペラ公演を、高品質の映像・音響で撮影し、世界各地の映画館へ配信され、映画館スクリーンで楽しめる。”と言うもの。日本は映画館への配信ですが、ヨーロッパ・アメリカはリアルタイムで中継されているらしい。観に行ったのはこれで2回目なんだけど、(前回は『ファウストの劫罰』でした。)、前回は映像コンテンツの演出が素晴らしく、広い画で観たい感じがあったので、『そんなに寄らないで、もう少し引きの画で撮って欲しいなぁ・・・・。』などと思ったものですが、今回は新演出と言うことで、カルメン役のガランチャさんもとてもとても美しく、(アップにも充分耐えられるし・・・・)、カルメンとしてこちらが思い浮かべる女性像とのギャップが全然なくて、舞台上で迫真の演技を見せてくれた事もあり、理屈抜きで楽しめました。面白かったです。ガランチャさん、瞳の色が不思議な色でとても素敵でした。ミュージカルと言えば、唄って踊れる女優さんが演じるものですが、今回は踊って演技も出来る女優さんのようなオペラ歌手によるオペラ、と言ったところでしょうか。担がれたり、寝っ転がったり、あんな格好や、こんな姿でも、唄う、唄う、唄う、です。彼女自身と演出の斬新さがきっと、ぴったりとハマったんでしょうね~。

写真は、2008年のバルセロナ旅行の時。コルドベスと言うタブラオで撮影したものです。

それにしても、「闘牛士の歌」ですか。テンション上がりますよね~。 少しでも臨場感と共にお届けできればよいのですが、以下、「闘牛士の歌―諸君の乾杯を喜んで受けよう」です。どうぞ。

チャチャチャーン チャララッチャッ チャチャチャーン
チャララッチャッ チャチャチャーン チャララチャ チャチャーチャーン
(チャララララ) チャッ チャーチャチャッ (ララチャッチャッ)
チャッ チャーチャチャッ (ララチャッチャッ)
チャチャチャチャ チャチャチャチャ チャッ チャーーーチャンッ!

チャーン チャーチャ チャーンチャーン チャラチャラチャー
チャーチャーチャーチャーチャーン チャーチャーチャーチャーチャーン
チャッチャー チャララッッチャ チャララ チャチャーン
チャー チャー チャー チャーチャ チャーーーーン
チャララッチャ チャチャチャーーン チャララッチャチャーーン
チャララッチャ チャーン チャーン (チャーン)

チャッチャチャ チャラララ チャッチャッチャチャラララ チャッチャチャ チャララララーーン (ジャーーンッ)
チャッチャチャ チャラララ チャッチャッチャチャラララ チャッチャラ チャッチャラチャーーーン(ジャーーンッ)
チャッチャチャ チャラララ チャッチャッチャチャラララ チャッチャチャ チャララララーーン (ジャーーンッ)
チャッチャチャチャラララ チャチャチャチャラララ チャッタララッチャ チャーン チャン

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by sanaegogo | 2010-02-08 00:00 | movie | Comments(4)
Dr. パルナサスの鏡 ―The Imaginarium of Doctor Parnassus―


"The Imaginarium of Doctor Parnassus" 観て来ましたよ~。期せずして、全く意図してなかったんですが、初日に映画を観たのなんて・・・・・、ん~、思い出せない、初めてかも。と言うことで、ここでストーリーについてあまり触れてしまうと、ネタバレになって非難を受けると言うことに気づき・・・・。『あり』か『なし』で言えば、私は『あり』。『好き』か『嫌い』かで言えば、私は『好き』です。過去ログのどこかで触れたような気がしますが、個人的にはあまり甘いファンタジーがキツ過ぎるのは好みでないので、しかしながら、割と歪んだファンタジー好き、と言う意味では、おぞましく、竹箆(しっぺ)返しを受け、手酷い仕打ちを受ける、(Mr. DERACINEの言葉を借りれば)毒のあるストーリーでありながら、映像はどこまでも美しい、そんな世界観がとてもよかったです。ヒース・レジャーだし、これを観た後、『The Brothers Grimm』も観てみたかったな、と今更ながらに思いました。大道芸やドサ廻りの旅芸人、見世物小屋と言う世界の何か陰に籠った雰囲気も物語の重要なエッセンスだったと思います。現実の世界の埃臭さ、煤けた薄汚い感じとImaginariumの深い内部、奥底の澄みきったいかにも非現実的な幻想のコントラストも見事で、とても観応えがありました。
ちょっと風邪気味のような気がして、今発熱する訳にはいかない事情の私は、葛根湯を飲んで出かけたのですが、(葛根湯って眠くなるんでしょうか)、突然の物凄い睡魔に襲われた一瞬があったんだけど、その時まさにジョニー・デップが登場し、そのささやき声にたちまち眠気は吹っ飛び、そしてうっとり。ヒース・レジャーが逝ってしまった後、ジョニー・デップ、ジュード・ロウと言う豪華メンバー(敢えてコリン・ファレルは外してみました。)で、皆さん互いになんら遜色ないほどオーラを出していましたが、やはり、ジョニー・デップは声が素敵なんですよねぇ・・・・・。あの少し空気を振動させるような囁きVoice。短かったけれども、ジョニー・デップのスクリーンでの存在感は凄かったです。あぁ、囁かれてみたい・・・・。
テリー・ギリアム作品は、これで3作目でした。私の観た過去2作は、未来世紀ブラジル Brazil (1985)と12モンキーズ Twelve Monkeys (1996)。フィッシャー・キング The Fisher King (1991)は観に行こうと思って観逃してるのを今知りました。あれもテリー・ギリアムだったんですね。
ヒース追悼の意味も込めて、『観に行かれるべし』です。

全く余談ですが、
私の周囲では、
このジュード・ロウ、
『春日』みたい・・・・、
ともっぱらの評判です。


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by sanaegogo | 2010-01-24 00:00 | movie | Comments(4)