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スイスデザイン展 @東京オペラシティ アートギャラリー


スイス、という国にはネガティブなイメージもポジティブなイメージもなく、いたってフラットな感じ。まさに中立国なのですが、愛用している品々の中には沢山ではないですが、長く使っているものでスイスメイドのものがある事を、スイスデザイン展に行って改めて気づきました。



スイスデザイン展
SWISS DESIGN

期間:2015年1月17日(土) ~ 3月29日(日)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
http://www.operacity.jp/ag/exh172/


カランダッシュのボールペン、バリーのショートブーツとドライビングシューズ、ビクトリノックスのカード型マルチツール、スウォッチは2、3個持ってるし、最近の服装に合わないのでご無沙汰しているロレックス、それに対してヘビロテのタグホイヤー、RUBISの毛抜き(これは優れものです)、持ってないけど、バーミックスやフライターグ、モンディーンの時計やUSMモジュラーファニチャー、シグのステンレスボトル、マムートのアウトドアグッズなどなど、ざっと挙げてもこんなに出てきます。いやいや、ちょっとびっくりしました。 (特に自分の持ち物。日常的に長く使ってるものが多いな。) もちろん、自分の持ち物を「他の国製」で分類してったらスイス以外の色々な国の方がアイテム数的には多くなるんでしょうけど、このラインナップをみてみると、とても実質的で実用的なものばかりで、スイスという国のあり方というか、スタイルみたいなものが垣間見られるような気がします。



スイスデザイン展 @東京オペラシティ アートギャラリー_e0168781_1273237.jpg



スイスデザイン展はこんな風に日常の中で活躍しているスイスらしいデザイン溢れるプロダクトやアドバタイズメントが一堂に会した展覧会です。美術作品のかわりに日用品や日常目に触れるテキスタイルやポスター、絵本やおもちゃまでもが展示されています。シンプルでミニマル。カラフルなものや素材感を生かしたもの。装飾ではなく、機能そのものが美しさを放っています。機能美とかシンプリシティとかいう言葉がぴったりですが、どれも簡素に出来ているという訳ではなく、そこには様々な技が主張なくベーシックとしてあります。 2014年はスイスと国交が樹立されてから150周年だったそうです! 日本人の気質と似ているようなところがあるから、スイスと日本とはきっと相性が良いんでしょうね。





スイスのパスポート
デザインがとってもカワイイッ!




あとは、スイスといえば、家具やインテリア、そして建築でしょうか。建築といえば、コルビジェ。 といっても、私はコルビジェといえば上野の西洋美術館くらいしか思い浮かばないのですが、実はミッドセンチュリーの建築写真でよく見かける モンドリアンの絵のようなカラフルなパネルを使った建築もコルビジェらしいといえるもののようです。建築家として活動を始める前は装飾を学んでいたそうで、コルビジェののこした絵画の作品もたくさん展示されていて、建築物という作品では(大きくて具体的であるが故に)現れにくい人となりというか、人柄みたいなものが出ているような気がします。(茶目っ気たっぷりの線描のフォルムとカラフルでビビッドな色彩で描かれてました。) あとは、後期のロンシャン礼拝堂。とても愛らしい。愛くるしい。 建築物だけど、これなんかは、コルビジェの人柄が出てるのかな。実際はどんなお人柄だったんでしょうか。西洋美術館のように質実剛健な感じか、ロンシャン礼拝堂のようなキュートなおじさんか、まるで違うので興味が湧きます。期せずして、先日観て来たホンマタカシの写真展がコルビジェのシャンディーガルでした。でも実は、スイスデザイン展を観た時点ではその事実は知るところではなく、もしそれを踏まえてこのコルビジェについての展示を観てたらまた違ってただろうな、などと。
色々観てたら、モンディーンのリストウォッチが欲しくなっちゃったなぁ。
実は日本との親和性に溢れ、遠いところにあるけど近しい国、スイスのこと、改めて知ることが出来るスイスデザイン展。 今月(3月)29日までです!




ル・コルビュジエ《カップ・マルタンの休暇小屋》1952竣工 ©FLC





ル・コルビュジエ《ル・コルビュジエ・センター》1967竣工 ©FLC





ロンシャン礼拝堂 (正式名称はノートルダム・デュ・オー礼拝堂)
http://www.collinenotredameduhaut.com/



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by sanaegogo | 2015-03-07 00:00 | art


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