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白州の森で 夏の休日 ―その1―
夏休みらしい休日を過ごしに、出かけてきました。 山梨県北杜市の白州です。 ここは、サントリーのウイスキー『白州』で有名なところなのですが、ウイスキーを作るのに適した山で磨かれた水は、知らなかったのですが、同じサントリーの『南アルプス天然水』としてこの地でボトリングもされています。有紀ちゃんが田舎暮らしを始めてもうどのくらいになるのか。自分の時系列もあまり解らなくなってきた今日この頃。 あまり正確には思い出せないのですが、すっかり地域に根をおろして色々と楽しそうに工夫をして住みなしています。 山や川を満喫できるように、日帰りじゃなくてお泊りで来てみたいなー、と予てから思っていたのですが、やっと念願が叶いました。

前回訪ねた時は中央本線の電車の旅。 でも茅ヶ崎の我が家からは、実は車で行った方が便が良くて、一度自分で運転して訪ねてみたかったのです。 車で遠出をするのが好きで、(かなりの)以前はいろいろ出かけたものですが、いつの頃からか新幹線や特急列車で景色をみたり、居眠りをしたり、時には呑みながら出かける事の方が多くなり。なので、個人的なことですが、自分自身が今までとは違ったサイクルに変化しようとしている予感がする今この時に、またこうして以前のように愛車を飛ばして遠出に出かけて行くことが嬉しくもあったりしています。 違ったサイクルといっても、もし人が大きな周期で、とあるサイクルを繰り返すのだとしたら、ある時期の楽しかったころに戻って行ったり、そんな時を取り戻せるのだとしたら、それはそれでわくわくするような気持ちにもなります。 ゆったりと新幹線の指定席で出かけて行って、足りないものや忘れ物は現地で買えばいいや、と思っていた自分か、車にありったけの荷物を積んで、自分で運転して出かけて行く自分か、どちらが私に合っているスタイルなのか、自分ではっきりとは解らないのですが、今回の遠出がとても楽しかったというのが素直な感触です。

さて、遠くに日本アルプスの山々を臨みながら、アップダウンの多い曲がりくねった中央道をひた走り、須玉で高速を降りて、車は北杜の市街へ入っていきます。 近くには小淵沢とかもあって、ちょっとした高原の気分を味わう事が出来ます。 空気がとっても気持ち良い! 山が近い! 着いた日は一緒にお世話になる驚異の雨男、通称『びしょ濡れおじさん』のおかげで、ワタシがお宅に着いて程なくした頃、にわかに空は掻き曇り、お約束の雨。 この日は取敢えず運転疲れを癒すべく、夜の酒宴に向けてひとりワインの買い出しに出かけました。




ご近所のワイナリー、シャルマンワインのワイナリーへ。 ここ北杜市は甲府に劣らずワイナリーがたくさんあるようで、その中で一番近所のシャルマンワイン。
シャルマンワイン: http://www.charmant-wine.com/





さっきまで快晴だったのに、これだもの。 八ヶ岳方面には 厚い雲が垂れ込めちゃってます。(びしょ濡れおじさんは 寝床の設営中)





FBにもアップしましたが、シャルマンワイナリーのイチオシがこれ、『白須』。 正式には、シャトーシャルマンカベルネフラン白須 2009年 だそうで、『柔らかく繊細、穏やかなタンニンとふくよかな味わいがバランス良く調和したワイン。抜栓してから少しづつ開いてくる華やかな香りをお楽しみ下さい。やわらかなシブ味ですので、洋食、和食を問わず、料理に合わせやすいワインです。』の事でしたが、なるほど、パンチが足りないと感じたのは、当たり前なのでしょうか。 よく見たら『1時間前に抜栓して室温(20℃)で飲むことをおすすめします。』だって。 これをやらなかったらだったのか!





次の日は、白州の蒸留所へ見学に。 森の中に醸造所があるのは世界でも(?)珍しいらしく、森の成分がウイスキーに沁みこんでいって醸造されるとのこと。 人間が浴びても心地よい森の成分。 フィトンチッドとかかしら? ウイスキーも心地よく精製されていっているのでしょう。 蒸留所の奥に広がる森はいかにも気持ちよさそうでした。





樽を寝かしてあるところは、むせる様なウイスキーの香りで、まるで自分がウイスキー漬けになったかのようでした。 私には嫌いな香りではなかったのですが、この空気だけで酔っぱらってしまう人もいるそうです。





思わず自分の生まれ年の樽を探したのですが、ワインじゃあるまいし、樽のままここにある訳もなく・・・。 完全にヴィンテージなワタシです。





工場見学の後の試飲会では、今日は運転をしないのをよい事に、午前中からハイボールをくぴりくぴりと。 とっても爽やかで喉越しもよく、外気で汗ばみ熱くなってしまった体に沁み渡っていく感じ。 久しぶりに美味しいハイボールを呑みました。 でも、その後の事が心配になったので、2杯目はなっちゃんにしました。 ははは。



川が見たい! と言う子供たちを連れてそのまま尾白川渓谷へ。 尾白川は名水百選に選ばれているそうですが、奥の方まで進むときれいな滝がたくさんあったみたい。 今度来た時は滝のマイナスイオンを浴びに奥の方まで分け入ってみたいものです。 尾白川(おじらがわ)は、古来、白州の山中に白黒で尾が白い神馬が住み、その霊験は白黒(善悪)を明らかにし、人界を律すると伝えられていて、その神馬が住む霊境を源とする川でなので、尾白川と呼ばれるようになったそうです。



ハイキングコースの入り口、甲斐 駒ケ岳神社(竹宇駒ヶ岳神社前宮)。 須佐之男命の子、大己貴命が祀られているそうです。須佐之男命は何をした神様だっけ?確か物凄い暴れん坊だったような記憶がありますが。





登山道へと続く吊り橋。 (吊り橋の場面はなかったと思うけど) 何だか ”Stand by me”な感じ。 往復してみましたが、なかなかスリリングでした。紅葉の時期とか良さそうです。 うーん。それもいいな。




白州の森で 夏の休日 ―その1―_e0168781_2163879.jpg


本当に夏休みらしい風景。 川の水の透明度は素晴らしいですね。 そして見るからに冷たそう。 アルプスの雪解け水です。 今回一番好きな1枚です。これが ワタシが見たかった風景かも。



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この後、有紀宅に帰って自家栽培の野菜とお肉でBBQ。
しかし、何で写真撮ってないんだろ。
午前中のハイボールで まったりちゃったみたい。
あ、それとも、この時もびしょ濡れおじさんのパワハラで BBQ中もひと雨。
お肉や炭を慌てて屋根の下に。 そんなこんなで機会を逸したかな。
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ワイン、ウイスキー、と来れば、最後の〆はやはり、日本酒でしょう。 水の綺麗な土地柄に相応しく、ここにもありますよ、酒蔵が、地酒が。 甲州街道からちょっと入った宿場町の風情が残る一角にある酒の王者「七賢」さんです。

名水を醸じて300年 七賢:
http://www.sake-shichiken.co.jp/concept.html

七賢の由来は、中国の「竹林の七賢人」という、晋朝の時代に俗世を 離れ、酒を好み竹林に清遊していたという七人の賢人のことだそうです。天保六年に信州高遠城主内藤駿河守より欄間(ふすまの上などにある木彫りの仕切り飾り)を貰い受けた事が由来なのだそうです。






店構えはこんな感じ。




造り酒屋の軒先に杉玉が吊られるのは新酒が出来たしるし。「搾りを始めました」という意味なんだそうです。吊るされたばかりの杉玉はまだ蒼々としているけど、そのうちにやがて枯れて茶色がかってきて、この色の変化が新酒の熟成の具合を物語る目安でもあるのだそうです。七賢さんの杉玉も枯れていい感じの渋さを醸し出してました。



今日では、酒屋の看板のように受け取られがちですが、元々は酒の神様に感謝を捧げるものだったそうです。






有紀ちゃんが運転してくれいるので、ワタシは心置きなく生酒を試飲。 すきっとしてて呑みやすい。 美味しい美味しいお酒でありました。



この日の最後は、金精軒。 水信玄餅が有名なところなのですが、大人気で遠方から来る人が求めて帰るので、すぐに売り切れてしまうそうです。 私はお土産に胡桃信玄餅をお買い求め。
金精軒: http://kinseiken.co.jp/





何でも信玄餅は、桔梗屋信玄餅ではなく、こちらの方が本舗だということ。桔梗屋のは胡桃入りのを食べたことがなかったから、目新しい感じでいただきました!

・・・・とぶらぶら散歩風に綴ってきましたが、白州の自然と歴史と名物、たっぷり堪能いたしましたよ!


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by sanaegogo | 2014-07-20 00:00 | traveling in Japan


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