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Noticias de Argentina Day6 ― Mendoza/Buenos Aires
今日はボデガを巡る日。ボデガとはワイナリーの事で、メンドーサの市街から車で20~30分のエリアでアンデス最高峰のアコンカグアの裾野に点在している。アルゼンチンの中西部はクージョ地域と呼ばれていて、世界第5位のワイン生産量を誇っている。今日の夕方にはブエノスアイレスに戻るので、昨日ワインショップのお兄さんに勧められた旅行会社のツアーでは、金額の点もさることながら、ちょっと時間的に心配かな、と言う事で、ホテルのツアーデスクにちょっと短めのツアーに、ちょっと安めで連れて行ってくれないかな、と持ちかけたのだ。とても綺麗な英語を話すデスクのお姉さんは、全然OKよ!、とボデガ2箇所をEnglish speaking guide/driver で廻ってくれるツアーを組んでくれた。「行くボデガは時間的な事も考えて、こことここね。」と。朝、指定された時間にツアーデスクに行くとそこにはミラー・シェイドををかけた黒いウールのロングコートを着たイケメンのドライバーが私たちを待っていた。想像してた感じと大分違うわー。ラテン系の人はホント、こう言うのカッコイイのよね。この方もとても綺麗な英語を話す人だったんだけど、メンドーサで生まれて、メンドーサで育って、ボクはメンドーサが本当に大好き、と言っていた。



メンドーサから車に乗って、郊外に行く高速にのり、1軒目のボデガに到着。
ALTA VISTA。歴史のある建物なのだけど綺麗にリノベーションしてあって、何よりも驚いたのが、ワイナリーと言うと地下に沢山の樽が寝かせてあって・・・、みたいなものだと思っていたけどメンドーサでは大きなコンクリートの貯蔵タンクみたいなものでワインを熟成させていた。ALTA VISTAでボデガを案内してくれたお姉さんもとても可愛らしい人で、私たちがテイスティングをしている時に、一緒にワイングラスを揺らしながら、気持ち良さそうにすすすすすーーーっとワインの香を味わっていたその幸せそうな顔が印象的。
ALTA VISTAでワインを3種類くらいテイスティングして、次のボデガに移動。
次のボデガは ACHAVAL FERRER
ここは比較的新しいボデガで、4人の創業者の苗字がボデガの名前になっている。着いた途端に超ラブリーなチワワちゃん(かな?)がお出迎え。物凄い活発で甘えん坊。「撫でてぇ~!」と擦り寄ってくる。ツアーの順番が廻ってくるまで暫しこの子と戯れて、癒されるー。このボデガのガイドのお姉さんも若い世代で、そして綺麗な英語を話していた。きっと、英語が話せるからこの仕事、なのかな。スペイン語のガイドさんはもしかしたら、年季の入ったおじさんみたいなガイドさんも出てくるのかもしれない。ここのボデガは建物自体も新しい感じで、樽やボトリングされたワインが整然とずらっと並んでる広いセラーみたいなものはなかった。ボトル詰めしているところ、エチケットを貼るところとか、ビン口のシールを付けるところとかも見せてくれるのは少しびっくり。子供の頃の牛乳工場見学みたい。何だか、開けっぴろげなのね。ここでもテイスティングを楽しんだのだが、ここのガイドのお姉さんは自社のワイン哲学について熱く語る人で、"our philosophy"と言う言葉を多用してた。ツアーの中でも自社独自の葡萄のブレンド方法とか、「自社の強いこだわり」があるようだ。ここでテイスティングした中で、強烈だったのが"Dolche"と言うデザートワイン。甘すぎず、干し葡萄(レーズン)の味がして、購入できるのはこのボデガの中だけだそうで、ガイドのお姉さんがまるで最終兵器のように出してくれたのだけど、アルコール度がかなり高い、と言うのを私はよく聞いていなかったのだ。口当たりの良さにくぴくぴとグラスに注がれるままの量を全て飲んでしまったのだけど、これが後々にまでひびく事になろうとは・・・・。酔っ払いはしなかったんだけど、アルコール度数が強すぎて珍しく体調がどよよんっとしてしまったらしい。勿論この時はまだ平気。メンドーサの街に戻ってからのどんどん、どんどん体がダルくなり・・・・・。ツアーデスクのお姉さんは限られた時間の中でも、伝統的なボデガと革新的なボデガ、ふたつを上手にコーディネートしてくれたらしい。特徴の違うふたつのボデガを巡って再びアコンカグアを遠くに眺めながらメンドーサの街に戻った。








≪超ラブリーだった 女の子≫


メンドーサの街に戻り、ランチを食べようとサルエミント通りのラ・フローレンシアに行った。ここもとても感じが良い老舗店だ。ここはブエノスと同じように、恰幅の良いウェイターさんがきびきびと立ち働いているクラシックな造りのカフェレストラン。ここもアサードが評判らしく、どよよよんっとしていなかったら最後の牛肉と赤ワイン、と言うのでも良かったのかも知れない。でも何だか食欲がなく、アスパラガスのポタージュとHearts of Palmのサラダを注文。滞在中に"Compartiremos"と言う言葉はまあまあ使えるようにはなったみたい。スープもサラダもさっぱりしてて、美味しい!斜め前のテーブルに座っていた銀髪の紳士。ワイン1ボトル。アサード1皿(通常2人前)、サラダと何かのハードリカーのグラス、デザート、コーヒー。次々と平らげ、爽やかに出て行った。アルゼンチンでは良く食べてる人もたまに見かけたけど、アメリカ人みたいに太ってぶよぶよ、と言う人はあまりいない。






≪フローレンシアの店内 大食漢の初老の紳士≫


どよよよんっが収まらず、空港に移動するまでの時間、スパに行ってマッサージをしてもらおう!と思ったのだけど生憎予約が間に合わないそうで。そんじゃ、隣へ、と思って建物が続いている隣のシェラトンホテルにも行ってみるけど、ここもいっぱい。仕方がないので小一時間くらい、ホテルのロビーで仮眠。酔い覚まし。ピックアップの時間が来て車が来るとその人はまた体格の良いカッコイイ初老の人で、やっぱり黒いウールのコートを着ていた。メンドーサ、お洒落な人が多いなぁ。空港まで行く道々、また日本での津波の被害を訊かれた。正確に言うと、津波ではなくて地震の被害。メンドーサはチリ地震でもかなり揺れたので、親身になって心配してくれる。この運転手さんは、カリフォルニアで仕事をしていた事があるので、英語も流暢。メンドーサに来てからは殆どコミュニケーションで苦労した事はなかった。「メンドーサはいい所だよー。」、と彼は言う。「今度来るときは収穫祭(FIESTA DE LA VENDIMIA)に来るんだよ。」収穫祭は毎月3月に行われて、ボデガや街中ではワインが飲み放題になるらしい。メンドーサもコルドバと同様、長逗留するには良さそうな街。「アルゼンチンは良いところだよ。自然は豊かだし、四季がある。」日本人以外に四季の素晴らしさを感じる他国の人の言葉をこれまで聞いた事がなかったので、この時改めてアルゼンチンにそこはかとない親近感を感じた瞬間だった。「日本にも四季があるのよー。メンドーサもとっても良いところですねー。」空港までの道のりはとても楽しいドライブになった。


≪メンドーサの街から空港へ≫


そうこうして、ブエノスアイレスへの2度目の到着。戻ってまいりました。明日の夜はいよいよ日本へ向けて出発。ブエノスに着くのは夜の9:00くらいの予定だったので、それからどこか夕食を食べに出歩くのも何なので、ブエノスアイレスを出る時にこの日の夕食を予約していた。再びBar Sur。本当は5月通りのカフェ・トルトーニ(Café Tortoni) でショーを見ようと思ったんだけど、平日のこの日は21:00でショーは終わり。なので再びスールに行く事にした。
タクシーでSurに行くが、久々に味わったブエノスアイレスのちょっとぴりぴりした感じ。タクシーの運転手は全く言葉が通じないし、あからさまにそれにイライラしている。見た感じSurの近くまでは連れて来てもらったみたいだけど、全然Surではない所で、何やらまくし立てられて降ろされてしまう。もう夜の12時近く。ヤバイでしょ。「とりあえずここじゃヤバイよ・・・。明るい表通りまで行こう。」と夜も明るいコロン通りまでちょっと移動。裏路地にあるSurの位置を確認して、ちょっと遅れてまたまたSurに到着。今夜は私たちとブラジル人の2組だけ。バンドネオンとタンゴをほぼ独り占め。何とも贅沢なステージだけど何せ(私は)昼間のDolceがまだ効いている感じで、ちょっと、どよよん・・・・。

明日は最後のアルゼンチン!・・・・・> Click!
by sanaegogo | 2011-06-30 00:00 | travel abroad


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