≪柳 習作1≫

自宅のダイニングの窓から大きな柳の木が見える。大きな柳の木なので、もちろん庭の木ではなく、近くにある団地の敷地に植えてあるのが窓から見えているのだ。風が吹いている日はわさわさと揺れて、風が無い日は、柳と言えども、ぴたっと動かない時がある。そして微風の時、木全体が僅かにそよぐのではなくて、無数に垂れた枝の1本、2本だけがゆらーっとしているから不思議。
追いかけて行きたい被写体がいくつかあるんだけど、その中のひとつが柳、である。三脚でも立てて、風にわさーっと揺らいでいる柳を撮りたいな、などと思っている。夏の晴れてるけど湿気ている空気感もいいけど、冬の曇り空の下の柳もいいな、などと思って、『お母さん、柳は冬も葉っぱは落ちないんだっけ?』と訊ねると、『あら、冬は葉っぱは落ちちゃってはげ坊主よ。』と言う答え。そうか、柳は落葉樹だったんだっけ、と今更ながらに確認する。それならば、今のうちにちょっと写しとくか、と午後の暑い中カメラを持ち出して近づいてみた。


≪柳 習作2≫

この柳が生えている団地のどこかの一室から、夕方になるといつも男の人が声を張って唄の練習をしているのが聴こえてくる。練習している曲を聴く限りでは、オペラの歌手ではないようなんだけど、かといって唄い方が合唱のワンパートっぽくもない。しかも、唄い始めるのが5時とか6時とかで、かなり早めの帰宅のお仕事の人とお見受けする。曲が判った範囲では、練習している曲は、明日に架ける橋(Bridge over Troubled Water)、君といつまでも(加山雄三)、誰も寝てはならぬ、It’s the end of the worldなどとバラエティーに富んでいる。他にも数曲レパートリーがあるらしいけど、他の曲は本格的なオペラの楽曲なのかもしれないし、私には判らない曲も時々唄っている。どこの誰がどの部屋で唄ってるのかは判らないんだけど、いつも1曲まるまる唄い上げている。『1曲まるまる唄えるようになるまで、何処か他所で練習してるのかな。それで、人に聴かせられるくらいになったら、ああやって唄ってるのかな。』だって、唄いなおしたり、確認しながら弱いパートを何度も繰り返したりが一度もないのである。『歌手なんじゃないの?それで、ちゃんとどっかで本格的に練習してるのよ。』と母は言うが、私は、声楽をきちんと勉強した本格的な歌手なら、加山雄三の『君といつまでも』は、レパートリーとして選ばないと思う。加山雄三にはとても失礼だけど・・・・。

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by sanaegogo | 2009-08-30 00:00 | つぶやき | Comments(0)


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