エドワード・ホッパー風


足早に家路についていたらふと眼にとまった風景。関内の老舗レストラン Alte Liebe (アルテリーベ)です。よくWedding Partyが開かれてるのを見かけます。比較的人通りの少ない通りにあるのですが、その事が作用して、まるでエドワード・ホッパーの画のような佇まいを見せています。1965年、「愛と酒と歌は喜びと楽しい雰囲気を創造する」というコンセプトの基に開店したそうです。

外観の雰囲気からすると、ピアノで奏でるスタンダード・ジャズでも聴こえて来そうですが、実は、ウィーン芸術を基調とした内装で、ハンガリーやルーマニアからピアノやバイオリンの音楽家・奏者を招聘し演奏を披露していると言うクラシックミュージックレストラン、だそうです。ジャズ・アンサンブルを連想したのは、偏に外観からエドワード・ホッパーを連想したからで、エドワード・ホッパーを連想したのは、偏に暗い街に優しい光を放っていた大きな窓があったからで、人は、知りもしないで思い込みだけでどんどん本質とは違う方向に走って行ってしまうもんなんだなぁ、などと考えてしまった。
後日、また店の前を通りかかったら、店の中を垣間見ることが出来ました。平日と言うこともあってお客さんは2組くらいかな。お客さんのテーブルの前でバイオリン奏者が2人、贅沢な演奏をしていました。ピアノの伴奏もあったようですが、広い店内は人気(ひとけ)が少なく、テーブルについて食事をしている2組とバイオリン奏者とピアノ奏者と、ワインのサービスのために控えているだろうお店の人1人だけ。『やっぱり、エドワード・ホッパーだわ。』と依然として思ってしまう。人は、自分の知っているものが入った引き出しの中からだけ、想像を引っ張って来がちなもんだ、などと考えてしまった。だからその引き出しは、多いに越したことはないし、また、新しいに越した事はない、なんて事もまた考える。


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by sanaegogo | 2009-07-10 00:00 | お店@横浜 鎌倉


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