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養老渓谷で紅葉狩り The Flavor of Autumn
ネットの情報では12月初旬まで見頃が続くというので、房総半島の真ん中にある養老渓谷に紅葉を観に行って来ましたよ。 養老渓谷は春に市原アートミックスに出かけてその存在を知りました。 小湊鉄道の終点の駅で、その周辺に流れる養老川によって形成された渓谷が続いて、それに沿っていくつかのハイキングコースを楽しむことが出来ます。 この日はDrive & Hikingという事で、現地千葉までは車で行くことにしました。私の住む茅ヶ崎からは首都高で東京湾をぐるりと回っていく方法と、横浜から川崎に出てアクアラインでずどんっと突入する方法があるのですが、我々は横須賀からフェリーに乗って金谷港から千葉に入るコースを選択。往年のデートコースですよね! 超久々のフェリーの旅も同時に楽しんできました。それでも 金谷港から結構走って2時間くらい。目的地は養老渓谷の景勝地のひとつ、粟又の滝です。
駐車場に車を停めて、水月寺の方から遊歩道を歩く事2時間超。渓流沿いの景観を楽しみながら粟又の滝を目指します。 残念ながら今年は紅葉は殆ど終わってしまっていて、(その前の週に結構な雨が降った事によるみたいです。) 、楓の木に着いている紅葉の葉は息も絶え絶え、という感じだったのですが、その代わり、渓流の水面に写ったり浮かんで流れていく紅葉を楽しむことが出来ました。 私の好きな世界です。 それはそれで、私にとっては心洗われる表情豊かな情景ばかりでした。



田舎の道を進んで行くと養老川沿いに突き当り、滝めぐりの遊歩道に降りて行く事ができます。
渓流の水はとても澄んでいて、周りの木々の色づいた色彩や空の青が映り込んでます。





この週に土砂降りの雨の日があって、まだ赤くなっていない楓の葉もたくさん落ちてしまっていました。
でもそれはそれで。 足許にはカラフルな絨毯が広がって眼を楽しませてくれます。





流れの淀みには流れて来た楓の葉溜まりが出来ていて、沈んでいる葉、水面に浮かんでいる葉が重なり合い、美しいレイヤーを見せてくれます。



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自然の配色が創りだす 色鮮やかでカラフルな色彩。
まるで自然で作為的なものは何もない、純然たる華やかさ、です。





時には、自然はまるで印象派の画家のようです。
期せずしてモネのような仕上がり。





こんな風に紅く色づいた葉が折り重なっているようなところもありました。





滝めぐりの遊歩道の終点、粟又の滝です。
滝の姿も素晴らしかったのですが、やはり水面に写る風景の素晴らしさに眼が奪われてしまいます。



養老渓谷には他にも色々とハイキングコースがあって、小湊鉄道の養老渓谷駅を起点にもう少し山深いコースなども楽しめるようです。 養老八景という景勝ポイントが用意されているので、ぐるっと回ってみるのも楽しいかと思います。 養老渓谷駅にある観光案内所の方がとても親切に教えてくれるので、まずはここに立ち寄ってみるのがおススメです。



http://www.youroukeikoku.com/sys/wp-content/themes/yorokeikoku/download/img/keikoku.pdf



朝早く家を出て来たつもりだったのに、思いのほか金谷港から距離があった事と、思いのほかゆっくりと渓流を散策してしまったので、駐車場に戻って来た時にはすっかり陽も暮れようとしてました。 名物という自然薯のとろろ蕎麦を食べて金谷港に戻った時にはすっかり夜。 フェリーに乗り込んでデッキに出ると、遥か彼方には横須賀の街の灯が・・・・。とても寒く空気が澄んでいたので、灯りが綺麗に見えました。別の方向では羽田空港に着陸する態勢に入った飛行機のテールランプも。 昼間の情景とは対照的なモノクロームの世界ですが、これもこの小旅行の思い出深い記念の1枚になりました。






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by sanaegogo | 2014-12-07 00:00 | traveling in Japan | Comments(0)
植田正治写真美術館で大山を臨む
念願の鳥取砂丘に分け入ったその翌日、これまた念願の植田正治写真美術館まで足を延ばしました。ご存知の通り植田正治氏が砂漠劇場と称して鳥取砂丘で数々の名作を生み出していたので、ちょっとの移動で行けるものかと錯覚していたのですが、実は鳥取砂丘から美術館のある岸本という駅までは乗り換えも含めて3時間弱くらいかかるのですね。 植田正治が暮らしていた境港までは更にかかるので、家族や助手を連れて、たくさんの機材や小物を運んでの鳥取砂丘での撮影は、まさに家族旅行の小旅行さながら、子どもたちや奥さんのうきうきと楽しそうにはしゃぐ姿が想像されて、とても微笑ましくもあります。宿泊したゲストハウスから電車で行こうと思っていたのですが、ここでの夜の宴で友達になったお二人が車で境港まで行くというので、急遽便乗させてもらう事にしちゃいました。 これもこの鳥取旅行の楽しい思い出のひとつになりました。
舗装はされているけどどこまでも続く1本道をひた走り、1時間半くらいのドライブ。車窓からの田舎の景色がより一層、『遠くまで来たんだなぁ。』なんて気分を掻き立てます。そんなこんなで、ついに植田正治写真美術館に到着!です。
駐車場に車を停めて、まず見たかったのが優美な姿で佇む大山(だいせん)。中国地方の最高峰でその美しい佇まいから伯耆富士とも呼ばれ、この地方の人々に古くから愛されてきました。





植田正治自身も大山には思い入れが深く、美術館は正面の池には多くの写真家や画家のモチーフとなった「逆さ大山」を写し、各展示室からはそれぞれの大山を望むことが出来て、雄大な伯耆の自然とその景観を取り込んだ、まさに大山と渾然一体となった建築物です。1995年の開館、設計は建築家の高松伸氏です。建物の外観や自然の中での在り様については写真に収める事が出来なかったので、この度はGoogle のStreet Viewから拝借しました。本当に便利な時代になったものです。





美術館の前の道から大山を臨む。 青々とした草地(実際は畑)の彼方にまるで富士山のような大山の流麗な稜線が見て取れて美しいです。





植田正治美術館と銘打ってあるパネルと美術館。特徴的な形はどこが正面なのか俄かには判らず。 これは、1939年の作品である「少女四態」をモチーフに設計されたと言う事です。



少女四態






植田正治写真美術館のパネルと大山。 とにかく広々としています。ストリートビューの撮影の季節は定かではないのですが、きっと夏でしょうね。 私たちが訪れた日も(夏ではなかったですが)このViewのように晴れ渡っていて雲が綺麗でした。鳥取に入ってから、澄み渡った空に浮かぶ雲の変化がとても印象的です。 (あ、この車 前の画像に映り込んでいるのと同じ車ですね。 Street View こんなところが面白いです。)





美術館の全貌です。なるほど。少女四態ですな。自然の風景とコントラストをなしたとても人工的な外観です。辺りには本当に何もなく、唐突にこの美術館が建っていますが、周りの景色から浮いてしまっている感じは全くありません。それが不思議です。大山を遥かに眺めている時の植田正治の穏やかで清々しい心境を表してるかのようです。広い風景は本当に気持ちいいもんですねー。

さて、中に入ると展示してあるのは、植田正治が砂丘シリーズではないもう一つの作品群『童暦』を制作するまでに至った道筋と『童暦』の作品などを紹介したものです。

展覧会名:植田正治、〈童暦〉への道
会期:2014年9月13日(土)― 11月30日(日)
http://www.japro.com/ueda/set/09.html

『童暦』は2014年の年の瀬に東京ステーションギャラリーでの展示でも観ました。昭和のおかっぱ頭と坊主狩りのレトロな風貌の少年少女から滲み出てくる不思議なモダンな感じ。「古いものが古いものとして今見ても新しい」と感じたのをよく覚えています。もうひとつ、ここならでは、でとても来て観た甲斐があったのが、映像展示室のあった200インチの大型映像システムによる映像プログラム上映と、世界最大級600mmカメラレンズによる「逆さ大山」の投影です。映像展示室そのものがカメラの内部の構造と同じになっていて、レンズを通して投影され、焦点で結ばれた像が逆さに写るという光学的な基本原理を知ることができます。まるでこの子供の理科の実験室のような雰囲気が茶目っ気たっぷりで可愛いですよね。



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美術館に行ったら、何といっても是非是非写真に収めたかったのが、このショット。展示室を繋ぐ廊下の一角に大山を正面から臨めるところがあって、そこでこんな写真が撮れるのです。ってファンならもう重々ご承知ですよね。 何という粋で茶目っ気たっぷりの演出!! この日は3連休でしたが、訪れる人はそんなに多くなく、皆さんそれとなく順番を待って、みんなが正面から撮影が出来るようにそれとなく譲り合うマナーの良さも、実に気持ちのよいものでした。窓の開口部の隅にはステッキや黒い傘が置いてあって、ちょっとした砂丘劇場っぽい演出も楽しめます。





私は黒い傘をチョイス。もうちょっとなんとかしたら良かったかな。






ゲストハウスで一緒だった2人。 偶然ここで再開しました。
実はこのお2人のポージングには、かなり演技指導、入ってます。(笑)


楽しい時は過ぎ、もう一人の旅のお供(この子もゲストハウスで昨晩一緒に呑んでたのですが・・・。) と帰りはバスで岸本の駅に向かう予定だったのですが、色々考えて境港まで行くお2人の車に図々しくも再び便乗させてもらい、途中の米子の駅で降ろしてもらう事にしちゃいました。 だって、この広大すぎる自然の中のぽつんとしたバス停は。バスを待つには心もとなかったから・・・。 知り合った面々との触れ合いも楽しかった植田正治写真美術館への旅でした。 本当にお世話になりました。 ありがとうございます!!




大山とあまりにも長閑で呑気なバス停。


12月1日から2月末日までは冬期休業に入ってしまうので、このタイミングに行けて、本当に満足です。

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by sanaegogo | 2014-11-24 00:00 | traveling in Japan | Comments(0)
「旅」することを楽しむ旅人へ Guest House 「たみ」
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今日は鳥取でお世話になった「Guest House たみ」について少し。 たったの1泊だけでしたが、密度の濃い楽しい時間を過ごす事が出来ました。 ざっと調べる限り鳥取にはゲストハウスが3軒くらいしかなくて、うかぶLLCという合同会社が運営しているのが「たみ」です。 鳥取砂丘と植田正治写真美術館のある大山エリアの中間の松崎という駅の町にあります。 「たみ」のポリシーとして館内の写真撮影禁止、というのがあって、最初の印象は何だか厳しそうなところだなー、と言うのが正直なところ。 ゲストハウスに泊まる宿泊客というのは、最低限皆が快く過ごせるようなルールで1泊や2泊の共同生活を送るようなゆるい感じの旅が好きな人が多いと思うのだけど、この初っ端に飛び込んできた「写真撮影は禁止です」というのは意外な感じだったのですが、実際泊まってみると厳しい!という感じではなく、とても居心地の良い滞在でした。実は学生の頃、所謂ユースホステルと当時呼ばれていた宿泊施設に泊まった事があって、そこでの食事の後、半強制的に食堂に集められてスタッフの指導(?)のもと、ゲームやちょっとした宴会みたいなものに参加させられそうになった苦い経験があって、その強制的に仲間になろうよ、みたいな感覚に馴染めず、食堂には行かず、友人と相部屋の外人さんとくっちゃべってたという思い出があります。もっと大人になってゲストハウスは何度か利用したけど、今回この「写真撮影禁止」というのを前情報で知り、その時のあまり好ましくない気分を思い出したりしてたのも正直なところです。でもまあ、自分もいい大人になっているし、あの頃の自分は確かに若く、そして青かった、と今ではあれはあれで、いい経験だったという事にします。 と、ちょっとネガティブな事を言いましたが、たみ での滞在は決してネガティブなものではなかったので、誤解のないように・・・・。

たみ guesthouse & cafe:http://ukabullc.com/works/2015/06/85.php
うかぶLLC(合同会社うかぶエルエルシー): http://ukabullc.com/about/

たみは、廃業した旅館をゲストハウスとして再生させたもので、うかぶLLCの地域活性化のプロジェクトのひとつとして運営されています。ゲストハウスの他にシェアハウスもしていて、共同の炊事場や洗濯場では、そこで暮らしている人とまさに共同生活の交差点みたいな雰囲気もあって、ちょっと面白かったです。 シェアハウスの人とも少しだけ話す機会があったんだけど、そこに根付いて生活していながら、何となく長逗留の旅人であるかのような雰囲気でした。 簡単な夕食と朝ごはんが食べられるカフェがあって、そこがとっても居心地が良く、夕食で食べたカレーも生姜が利いてて、一から丁寧な手作りな感じでとても美味しかった。 夜になってあっちこっちから帰って来たゲストがそのカフェに集まって、居心地の良いあまり、その夜はかなり晩くまでビールを呑みながらわいわいと話は尽きない感じで、ゆるく盛り上がりました。カフェの本棚にはオーナーが集めたという本がいろいろ置いてあって、それを手に取りながら寛ぐ事が出来ます。 その中にいくつかアート関係の本で私の好きなのがあって、その日は不在だったもう一人のオーナーさんとも話してみたかったなー、なんて思いました。ちなみにその本とは、ソフィ・カルの写真集と写真家のパトリック・ツァイさんの作品集と、あとはちらほら。 その人の持っている物や集めているモノからその人物像を想像するのって楽しいですよね。 オーナーさんとも是非話してみたかったです。
と、拙い文章では伝えきれないので、少しでもその環境と雰囲気をお伝えしたく、Google Street Viewによる道案内です!



鳥取駅から電車に乗って、JR山陰本線で小一時間の旅のして松崎駅はひっそりと佇んでます。




小さな駅だろし、着いたら地域の略地図でもあろうかとタカを括ってたのですが、町の案内のようなものは何もなく、焦って電話で所在地を訊いてしまいました。駅を背に右歩行にまっすぐ歩いていくと右側にある、とのシンプルな案内を頼りに歩き出します。




歩いて、歩いて、




歩いて、歩いて、




両側は商店街だったようなのですが、店仕舞いをしているところが多いですね。




もうすぐ着きそうなんだけど、あれ? 見えてきたかなー。




これかなー。




着きました!! たみです。 昔は旅館だったというので、玄関周りはふつうの民家とはちょっと違う感じです。




駅から本当に1本道。 とても判りやすい。




ゲストハウスの入り口の奥には近所の人も集まるカフェの入り口があって、たみのゲストやシェアハウスの住人は建物の中からも入れます。 カフェの上にもシェアハウスの部屋やゲストルームがあって、(笑)、布団が干してあります。

もちろん、ゲストハウスにはお風呂もありますが、この辺りは所町村の合併の前は羽合(はわい)町という町名で、東郷湖畔に羽合温泉というのがあって、徒歩圏内で行ける外湯の入れるところをたみでいくつか紹介してくれます。因みにご多分に漏れず羽合町はハワイっぽくしようとヤシの木なんかも植えられていて日本のハワイと言われ(せ?)ているそうです。実際に1996年にはハワイと姉妹都市提携もしているそうです!

長閑な感じを強調して書いているように思われるかも知れないけど、決して揶揄とかしている訳ではなく、むしろ楽しかった旅に感じ入ってます。 何もないところにも何かはある、それはその人の感じ方の受容性みたいなものや、観光だけではない旅を楽しんで、その土地を味わうのが好きな方には居心地の良い場所だと感じています。 たみのコンセプトは、『暮らす人と旅人が出会う場所』。そのコンセプトをダイレクトに味わえる場所です。 もともとはクラウド・ファンディングで始めたみたいですね。(http://camp-fire.jp/projects/view/257) 「場」づくりの楽しさ、それを楽しんでいる人たちをリアルに感じられるような「場所」です。観光だけじゃない旅の楽しさにハマッている旅人には、是非行ってみて、味わってほしい、そんな「場所」です。



後日、たみからいただいた年賀状です。 この秋田犬の僕は、たみのアイドル その名も「お父さん」。 やんちゃ坊主ぶりにさすがの私も圧倒されました!!

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by sanaegogo | 2014-11-23 00:01 | traveling in Japan | Comments(0)
砂丘の果てに見えるもの ― 鳥取砂丘
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いよいよ鳥取旅行について記します! 砂漠を求めて鳥取へ向かったあの時の高揚感は自分自身の中で忘れられない記憶に残る旅でした。実際は(言わずもがなですが)鳥取砂丘は砂漠ではないので、ロレンスのような殿方や、いつも不機嫌な女主人のブレンダや、修行中の若きルーク・スカイウォーカーや、ライ・クーダーのギターのギターが流れるバーや、インド人の兵隊キップもそこにはいませんでしたが、いつの頃からか、これらの映画の舞台となるその砂漠の風景に強く惹かれ、実はチュニジアに行きたかったのです。(まだ諦めた訳ではありませんが・・・。) 鳥取砂丘に行ってチュニジアの代わりと思うのはちゃちすぎると笑う人もいましたが、まずは日本にある最大の砂丘、鳥取砂丘に行かねばっ! そう思ったのです!子供の頃は、童謡「月の砂漠」の歌詞とあの何とも気だるいマイナーなメロディーが好きで、時々「月の砂漠」の画を描いたりしてたのを覚えてます。少し大人になってからは、これも映画ネタつながりですが、スティング様が主演した「デューン/砂の惑星(邦題)」で、砂漠とは英語で”dune”という事を知り(実際は砂丘ですが、後で知りました。)、訳もなくこの”デューン”というサウンドの神秘的な響きにすっかり夢中になりました。 時系列はめちゃめちゃですが、小学校か中学校の時に映画の時間で体育館で観た「砂漠の冒険」という映画があって、そのインパクトの強さといったら・・・・。こんな風に自分の中のとある時代に砂漠が現れ、インパクトを残し、刷り込まれてしまったかのように、あるいはサブリミナルのように、砂漠に思いを馳せるようになっていったのです。あの灼熱であるが故に厳しさがあり、乾いた清潔さがあり、どこまでも続いていくような、地球という惑星の上にありながら、別の世界であるかのような恒久さに惹かれているのだと思います。
2011年、行ってみたい海の向こうのDestinationの中で、そろそろチュニジア、と画策していた時、奇しくもジャスミン革命が勃発して計画を断念しました。治安の悪化でチュニスは遠い街になってしまいました。 北アフリカが落ち着くのを待つ気持ちが心の片隅に追いやられそうになった時、2013年を迎え、その年はかの植田正治の生誕100周年でもあり、改めて氏の写真をつぶさに観ることとなり、そこにはこれまでにないイメージの砂の世界がありました。それが鳥取砂丘です。人生何度目かの砂の世界のフラッシュバック。 この頃から鳥取砂丘に思いを馳せるようになり、2013年の末、思い立って出かけようとしたら、一緒に回ろうと思っていた植田正治写真美術館が12月から冬期休館に入ってしまう事を知り、敢え無く断念。2014年、遂にこの地を訪れることに至ったのです。前段が長くなりすぎましたが、ここで私の心情の変遷を辿れたのは、自分にとって良い機会でした。

さて、そんな風に出かけた鳥取への旅ですが、ゆったりと時間をかけ長い距離を移動し、その移動の過程もまた楽しいものでした。Financial Difficulty的な理由もあり、大好きな飛行機を諦め新幹線と在来線それにローカルバスを乗り継いで、1日かけて砂丘の近くまで行きました。初日にお世話になる宿のご主人に砂丘会館のバス停まで迎えに来てもらった時にはすっかりと暗く、砂丘を見下ろす駐車場からは何も観ることは出来なかったのですが、夜の帳が下りるごとに深さの度合いを増していく暗闇の中の目の前の風景に、確かにそこに砂丘が横たわってるんだなぁ、などと感じたものです。
砂丘の辺りは11月の今はSlowなシーズンらしく、宿泊客はあまりなく、周囲の宿も閉まっているか、夕食を出さない素泊まりばかりの状態。 私がお世話になったところも「夕食はないので、何か食べるものを買ってきてくださいね。」と。 コンビニまでは車で何十分も走らなければならず、夜は真っ暗闇で、とても一人では歩けないと言われ、鳥取の駅でカニ寿司弁当やパンやワイン、ちょっとしたお菓子など、食料を買い込み、キャリーバックとスーパーの袋をもって、もう向かう人などいない鳥取砂丘方面のバスに乗り込んで、何となくアイルランドのイニシュモア島に行った時の状況を思い出したりしました。ご主人を待つ間、閉店しそうな食堂兼お土産物屋の砂丘会館でビールを追加調達。明日は早いので、今日はこれを呑んで早めに寝よう! 宿に着くと奥さんが温かい麺の入った汁物とお茶と名物だという柿を出してくれて、「なんだ。こんだけあればカニ寿司弁当はいらなかったかも。」 などと思ったりもしましたが、お吸い物はよいお出汁の味で美味しかったです。明日は朝食前にご主人が砂丘まで車で連れて行ってくれる事になっています。

夜が明けて、旅も「移動」から「滞在」へ。 今日は砂丘で1日過ごす予定です。うっすらと白み始めた空の下、丘陵にある宿からご主人の車に乗せてもらって砂丘まで坂道を下って行きます。 途中、ちょっとした観光スポットも廻ってくれて、ご主人が今はラッキョウの畑になっている丘辺りまで昔は砂丘が続いていたとという話をしてくれました。こんな上の方まで砂丘が続いていたんなら、それはそれはダイナミックな光景だっただろうな、と思いつつ、土地の人が砂を相手に悪戦苦闘していたんだろうな、という苦労も想像でき、壮大な自然と人々の暮らしの厳しさは表裏一体。今はお互いに歩み寄って豊かな自然の中で少しだけ快適になったと言う事なんでしょう。 朝食は9時なので、それまで朝の砂丘を楽しんで、歩いて宿まで帰る予定です。



日の出前の砂丘。空が大分白んでいます。太陽は反対の山の方から上るらしく、反対側はまだ薄暗いのですが、海の方、つまり砂丘の終わりの方は朝焼けで雲が赤く染まってます。




山並みの間から 太陽が顔を出しました。 空気が澄んでいてすごく冷え込んでます。








こんなに朝早くても、もう人影がちらほらいます。しかも馬の背の一番高いところまで行き着いているんだから、真っ暗な時から砂丘に繰り出している人たちです。





段々あたりが暖かくなってきて、太陽が昇ってきました。 人がまだいない時間に砂丘に来て風紋を撮ろうと張り切っていたのですが、すでに踏み荒らされてしまっている様子。 それとの昨日の名残でしょうか。





太陽が真上から差し込まない朝のほんの少しの時間帯だけ、こんな風に砂が金色に見えるそうです。日本の砂の色ではないみたいです。


まだ人気の少ない早朝の砂丘を堪能。若さを持て余した若者のから騒ぎなどもあって、それぞれの砂丘があり、それぞれの胸の内の砂丘に佇む自分がいます。こんなに広いところにいるのに、自分だけの世界の中に深く入り込んで行くかのような感覚です。陽が高くなるまでの短い時間、くるくると表情を変える砂と雲を追いかけ、いくつかの丘を越えて歩いていると、地球という惑星の上に立っているのだ、と実感することができるようにも感じられ、気分はまさに「星の王子様」でした。"I am all alone."
もう戻らないと朝食に遅れちゃうから、と、砂丘を後にして宿に戻り、奥さんの作ってくれた美味しい朝食をいただき、ゆうべの柿がとても美味しかったと話したら、お土産に柿を持たせてくれました。 そして少し休憩して再び荷物と共に砂丘へ出ると、予想に違わず、そこは別世界になっていました。




鳥取砂丘の全貌です。砂丘入り口から全体を臨むと 第二砂丘の馬の背が高くそびえ立っていて、人々は一様に頂上を目指します。 山の尾根のように狭く連なっている稜線にそって人がびっしりと見えます。 日本海に面した方の第一砂丘まで行く人は少なく、この時間になってもまだ風紋が残っているところもありました。 知らなかったのですが、実はシーズン的には11月のこの季節が砂丘にはベストシーズンだそうで、観光客の多い夏場は暑くて暑くてとても長居は出来ないそうです。





まるで砂糖を見つけた蟻の群れのように砂丘に群がる人たち。高いところがあったら登りたい、そこから世界を見下ろして眺めたい、広いところがあったらその先に辿り着くまで歩き出したい、というのは人間の性のようなものですが、そんな衝動に素直に従いたくなるのが砂丘の魔法です。そんな衝動のままに右往左往する人たちの群れ。





サンドベージュと空のペールブルー、それに白い綿雲。遮るものの何もない砂丘は空気の流れをダイレクトに受けて、雲は絶えず流れ、くるくると目まぐるしく形を変えていきます。





雲の下だけ影が出来ます。





ちょっとした地の果て。the End of the World





砂丘の向こうに広がるのは日本海。普段の生活では太平洋に向かっている私にとっては、ちょっと方向感覚が狂う感じもあります。北を向いて立っているのに、その目の前には海があるなんて・・・。



午後になるにつれ、蟻たちがひっきりなしにぞろぞろとやって来ます。







砂丘の最高峰 馬の背。もっとも勾配のきつところは壁のようで、「よじ登る」という表現がぴったり。 私もここを這い上がって来ました。









一番奥の第一砂丘まで到達する人は少なく、だだっ広い砂の上を腕を振って歩きたくなる気持ち、よく解ります。





第一砂丘のあたりでは、風紋も綺麗に残っていました。

私の未熟な写真の腕前と拙い文章では、あの時味わった自分を取り巻くこの空間と自分の気持ちの奥の方へと広がっていく言い様のない高揚感をあらわす事は出来ないのだけど、広がる砂丘の中にぽつんと立つ閉じられた自分の存在とか、でもその閉じられた自分の中にも確かにインスパイアされて広がっていく世界を感じ、それはまるで、大げさに言えば宇宙の成り立ちと繋がっていく感覚でした。それはチュニジアのサハラ砂漠の代替なんかではない、鳥取砂丘としての存在感だったように感じています。



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by sanaegogo | 2014-11-23 00:00 | traveling in Japan | Comments(0)
One day, in Summer 2014 ― 夏の思い出―
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≪下田 奥石廊で見上げた夕焼け雲と月≫



とっても個人的な事なのですが・・・。この夏は穏やかでありながら、微熱のような静かなる高揚感を内に秘めて、足早に過ぎていきました。 ここ10日間ばかり、自分の撮影した写真を用いてムービーにまとめるのがマイブームで、そんな夏の集大成の思い出ムービーを作ってみたので、この夏の記念に、2014年の自分の中の足跡として、ここに残します。
そもそものアイディアはあったのです。2週間ほど前、ある写真家の写真集の講評会に参加したのですが、そこで講評してもらった写真本、その事についてはまた改めますが、それっを作っているうちに、『これは 本という形より スライドショーとかムービーの方がFitするかも。』という感じがしてきました。それで、その写真本の素材でムービーを作る前に、作業的試作版としてゆく夏の思い出を思い入れたっぷり(笑)に編集してみた訳です。



色々なところで折に触れて人に話したり、文章に残したりしているので、聞き覚えがあるかも知れませんが、この夏は地元や海や山や自然の中で過ごす事が多い夏でした。意識的にそうした事もあるし、自然の流れでそうなった感もあります。思えば以前はそうでした。以前と言っても大分昔の事になるのかも知れないけど、夏ともなれば車を飛ばし色々なところに出かけたものです。トレーニングや充分な準備が必要なガチなものではなかったのですが、その頃の夏は、今よりもたっぷりとした時間がありながらも、ゆるやかに、だけど急ぎ足で過ぎて行ってた気がします。今年は何となく原点回帰のような気分になっていて、その頃の自分が好きだったある種の感覚を取り戻したいという思いがありました。 とっても感覚的なものなのですが、ここ数年かかえていたもやもやとした閉塞感みたいなものとは縁のなかった頃の感覚です。 これは私が今年 0学でいうところの0地点だからなのかも知れないですね。なので、自分にとってはカタルシスのような側面をもったものに仕上がっているのかも知れません。
写真はその中にも出てくる 田牛(とうじ)の浜でサンドスキーに興じる若者たち。 そのはっちゃきな感じが微笑ましく、『若いなぁ・・・。』と、その姿を追いかけてみました。 今の心境は何となく、『これから自分は新しいステージに入って行くのかも知れない。』という、静かな高揚感を伴った予感があります。そして、私の予感は当たるのです。 9月24日の新月を迎え、再び何かが動き始める、そんな予感です。










盛り沢山すぎて 11分30秒にもなってしまいましたが、2014年夏の思い出の情景です。



http://youtu.be/3r2NFLVxHfQ



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by sanaegogo | 2014-08-30 00:00 | traveling in Japan | Comments(0)
白州の森で 夏の休日 ―その2―


よその家の子供ですが、はしゃいでる様子が可愛かったので。
楽しそうな夏休み。 宿題の絵日記に描くんでしょうね!



あっという間の白州滞在の今日は最終日。 山の清々しい空気と緑の盛りを満喫して、今日の夕方には休日と日常を繋ぐ中央道で帰ります。日常、と言えば、今回痛切に自分の日常を反省したことがありました。 3日目の朝、ぐっすりと良い眠りを得て鳥の声ならぬ子供たちのはしゃぎ声で自然と目が覚めました。 歳の離れた上の兄弟がいるせいか、子供の頃から夜更かしで、それは今でも変わらずその生活サイクルな私は、休日に目覚ましなしで8時台に目が覚めること自体、とっても充実感というか自分を誉めてあげたいような気分になっていたのですが、身支度を整えて階下に降りていくと子供たちの「遅いよーっ!!」のブーイングの声。 朝早く目覚め既に朝の散歩とひと暴れを済ませていた子供たちは、お腹が空いてたまらなかったようなのですが、私の起きるのを待っていた(のかな?)ようで、相対的自堕落ぶりに叱られてしまいました。自分の中に絶対的自律はあったのですが・・・・。 思えば有紀ちゃんもびしょ濡れおじさんも人の親になり、激務に明け暮れていた頃も知っているし(おじさんは今でも少しそうみたいですが)、私もそうだったし、連日遅くまで飲み明かすような生活の頃もあったのを知っています。でも、今では朝の陽ざしが似合う素敵な大人に変貌していて、相変わらず予定のない休日は午前中いっぱい眠り1週間の疲れをとるような私の今の生活をちょっと恥ずかしくも思いました。 そして有紀ちゃんが用意してくれた朝食を食べながら何だかんだと話していると、9時にワタシの携帯が鳴り・・・。 「早苗さん、まさか目覚まし?」 有紀ちゃんはどうしてこう鋭いのでしょうか。 その通り! しかも出かけた日にセットした目覚ましなので、休みの日のセット時間にしてはかなり早い時間。 「えっ?」(しどろもどろ) 「土曜日の朝に鳴るようにセットしたままで。ほら、車運転するからしっかり寝ないと・・・・」と何故か言い訳。 自分の生活ぶりを少し反省し、私も朝の陽ざしを浴びられるようにならないとなぁ、とここ数年では珍しく生活態度について真摯に考えました。 有紀ちゃんのお手製の人参のポタージュは、ちょっぴりしょげた私の気持ちに甘―く沁みわたっていきました。
しかし、あまり深刻にならないのも私の良い特徴である事も間違いありません。朝ごはんを済ませて、いざっ!、川遊びに向かいます!!






尾白川の清流。 上流には砂防堰が出来ていて川の流れは大分穏やかです。 遠くに雲を抱いて見えているのは、位置関係からすると甲斐駒ヶ岳、かな? 山の天気は変わりやすいと言うけれど、ここはこんなに晴れているのに、山にはあんなに雲があります。 またひと雨来るんでしょうかね。






水はこんなにも澄んでいます。 何もない砂地のようですが、これでも川の流れの淀みです。物凄く透明なので、まるで水面ではないように見えます。 細かく黒いつぶつぶはオタマジャクシ。 ものすごい数のオタマジャクシが生まれていました。 これがみんな蛙になるのかと思うと、ちょっと想像できない感じではないですか?





尾白川は、本当に「清流」というに相応しいほど澄みわたっていました。陽の光に水面がキラキラと輝き、景色を川面に映し出すような曇りが全くないので、陽の光は水流の動きがあるところでは反射しますが、ほとんどの光は川底まで到達してそこにある小石や砂を表情豊かに見せてくれています。 猫の眼のように表情を変える水の流れは本当に飽きることなく、何枚も何枚もその輝く様子を捉えておきたくなります。















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川の流れる音や、マイナスイオンにたっぷりと癒されて、そろそろ帰る時間が近づいてきました。 お昼をどこかで食べて家路に着く時間です。今日は本当によく晴れて、楽しい夏休み日和でした。もう少しいたいなぁ、と名残惜しさを残しつつ、尾白川を後にしました。



さて、お昼を食べようと立ち寄ったカレー屋さん(結局ここはランチの時間が終了していて入れなかったのですが・・・・)の横の野原で見た何ともメルヘンチックな光景。 きのこの森。 青々とした下草の野原にキノコがいかにもキノコらしく、にょきにょきとたくさん生えてました。 こんなの見たの初めて! 赤いトンガリ帽子を被った小人が居ても全く不思議じゃない光景です。















結局お昼は甲州街道の近くの台ヶ原宿にある古民家を改装したお食事処で食べて、子供たちは川遊びの疲れで少しお眠りモード。食事を終えて、いよいよ帰宅です。 暗くなる前に家に着きたいな、と思って3時頃に台ケ原宿を出発。都内へ帰る車ほど渋滞ポイントはなかったけれどやっぱり3連休最終日の中央道は少しのろのろ運転で、結局家に着いたのは夜の8時頃でした。





暮れ始める山並みを眺めながら。車のブレーキランプが示す通り、走行中ではなくて、渋滞でちょっと止まってた時です。

久しぶりのロングドライブ。 久しぶりの山間の空気。 久しぶりのBBQ。久しぶりの川遊び。そして、久しぶりの有紀ちゃんとの再会。 どれもこれも楽しかったです。 今年はいい夏になりそうです。

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by sanaegogo | 2014-07-21 00:00 | traveling in Japan | Comments(0)
白州の森で 夏の休日 ―その1―
夏休みらしい休日を過ごしに、出かけてきました。 山梨県北杜市の白州です。 ここは、サントリーのウイスキー『白州』で有名なところなのですが、ウイスキーを作るのに適した山で磨かれた水は、知らなかったのですが、同じサントリーの『南アルプス天然水』としてこの地でボトリングもされています。有紀ちゃんが田舎暮らしを始めてもうどのくらいになるのか。自分の時系列もあまり解らなくなってきた今日この頃。 あまり正確には思い出せないのですが、すっかり地域に根をおろして色々と楽しそうに工夫をして住みなしています。 山や川を満喫できるように、日帰りじゃなくてお泊りで来てみたいなー、と予てから思っていたのですが、やっと念願が叶いました。

前回訪ねた時は中央本線の電車の旅。 でも茅ヶ崎の我が家からは、実は車で行った方が便が良くて、一度自分で運転して訪ねてみたかったのです。 車で遠出をするのが好きで、(かなりの)以前はいろいろ出かけたものですが、いつの頃からか新幹線や特急列車で景色をみたり、居眠りをしたり、時には呑みながら出かける事の方が多くなり。なので、個人的なことですが、自分自身が今までとは違ったサイクルに変化しようとしている予感がする今この時に、またこうして以前のように愛車を飛ばして遠出に出かけて行くことが嬉しくもあったりしています。 違ったサイクルといっても、もし人が大きな周期で、とあるサイクルを繰り返すのだとしたら、ある時期の楽しかったころに戻って行ったり、そんな時を取り戻せるのだとしたら、それはそれでわくわくするような気持ちにもなります。 ゆったりと新幹線の指定席で出かけて行って、足りないものや忘れ物は現地で買えばいいや、と思っていた自分か、車にありったけの荷物を積んで、自分で運転して出かけて行く自分か、どちらが私に合っているスタイルなのか、自分ではっきりとは解らないのですが、今回の遠出がとても楽しかったというのが素直な感触です。

さて、遠くに日本アルプスの山々を臨みながら、アップダウンの多い曲がりくねった中央道をひた走り、須玉で高速を降りて、車は北杜の市街へ入っていきます。 近くには小淵沢とかもあって、ちょっとした高原の気分を味わう事が出来ます。 空気がとっても気持ち良い! 山が近い! 着いた日は一緒にお世話になる驚異の雨男、通称『びしょ濡れおじさん』のおかげで、ワタシがお宅に着いて程なくした頃、にわかに空は掻き曇り、お約束の雨。 この日は取敢えず運転疲れを癒すべく、夜の酒宴に向けてひとりワインの買い出しに出かけました。




ご近所のワイナリー、シャルマンワインのワイナリーへ。 ここ北杜市は甲府に劣らずワイナリーがたくさんあるようで、その中で一番近所のシャルマンワイン。
シャルマンワイン: http://www.charmant-wine.com/





さっきまで快晴だったのに、これだもの。 八ヶ岳方面には 厚い雲が垂れ込めちゃってます。(びしょ濡れおじさんは 寝床の設営中)





FBにもアップしましたが、シャルマンワイナリーのイチオシがこれ、『白須』。 正式には、シャトーシャルマンカベルネフラン白須 2009年 だそうで、『柔らかく繊細、穏やかなタンニンとふくよかな味わいがバランス良く調和したワイン。抜栓してから少しづつ開いてくる華やかな香りをお楽しみ下さい。やわらかなシブ味ですので、洋食、和食を問わず、料理に合わせやすいワインです。』の事でしたが、なるほど、パンチが足りないと感じたのは、当たり前なのでしょうか。 よく見たら『1時間前に抜栓して室温(20℃)で飲むことをおすすめします。』だって。 これをやらなかったらだったのか!





次の日は、白州の蒸留所へ見学に。 森の中に醸造所があるのは世界でも(?)珍しいらしく、森の成分がウイスキーに沁みこんでいって醸造されるとのこと。 人間が浴びても心地よい森の成分。 フィトンチッドとかかしら? ウイスキーも心地よく精製されていっているのでしょう。 蒸留所の奥に広がる森はいかにも気持ちよさそうでした。





樽を寝かしてあるところは、むせる様なウイスキーの香りで、まるで自分がウイスキー漬けになったかのようでした。 私には嫌いな香りではなかったのですが、この空気だけで酔っぱらってしまう人もいるそうです。





思わず自分の生まれ年の樽を探したのですが、ワインじゃあるまいし、樽のままここにある訳もなく・・・。 完全にヴィンテージなワタシです。





工場見学の後の試飲会では、今日は運転をしないのをよい事に、午前中からハイボールをくぴりくぴりと。 とっても爽やかで喉越しもよく、外気で汗ばみ熱くなってしまった体に沁み渡っていく感じ。 久しぶりに美味しいハイボールを呑みました。 でも、その後の事が心配になったので、2杯目はなっちゃんにしました。 ははは。



川が見たい! と言う子供たちを連れてそのまま尾白川渓谷へ。 尾白川は名水百選に選ばれているそうですが、奥の方まで進むときれいな滝がたくさんあったみたい。 今度来た時は滝のマイナスイオンを浴びに奥の方まで分け入ってみたいものです。 尾白川(おじらがわ)は、古来、白州の山中に白黒で尾が白い神馬が住み、その霊験は白黒(善悪)を明らかにし、人界を律すると伝えられていて、その神馬が住む霊境を源とする川でなので、尾白川と呼ばれるようになったそうです。



ハイキングコースの入り口、甲斐 駒ケ岳神社(竹宇駒ヶ岳神社前宮)。 須佐之男命の子、大己貴命が祀られているそうです。須佐之男命は何をした神様だっけ?確か物凄い暴れん坊だったような記憶がありますが。





登山道へと続く吊り橋。 (吊り橋の場面はなかったと思うけど) 何だか ”Stand by me”な感じ。 往復してみましたが、なかなかスリリングでした。紅葉の時期とか良さそうです。 うーん。それもいいな。




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本当に夏休みらしい風景。 川の水の透明度は素晴らしいですね。 そして見るからに冷たそう。 アルプスの雪解け水です。 今回一番好きな1枚です。これが ワタシが見たかった風景かも。



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この後、有紀宅に帰って自家栽培の野菜とお肉でBBQ。
しかし、何で写真撮ってないんだろ。
午前中のハイボールで まったりちゃったみたい。
あ、それとも、この時もびしょ濡れおじさんのパワハラで BBQ中もひと雨。
お肉や炭を慌てて屋根の下に。 そんなこんなで機会を逸したかな。
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ワイン、ウイスキー、と来れば、最後の〆はやはり、日本酒でしょう。 水の綺麗な土地柄に相応しく、ここにもありますよ、酒蔵が、地酒が。 甲州街道からちょっと入った宿場町の風情が残る一角にある酒の王者「七賢」さんです。

名水を醸じて300年 七賢:
http://www.sake-shichiken.co.jp/concept.html

七賢の由来は、中国の「竹林の七賢人」という、晋朝の時代に俗世を 離れ、酒を好み竹林に清遊していたという七人の賢人のことだそうです。天保六年に信州高遠城主内藤駿河守より欄間(ふすまの上などにある木彫りの仕切り飾り)を貰い受けた事が由来なのだそうです。






店構えはこんな感じ。




造り酒屋の軒先に杉玉が吊られるのは新酒が出来たしるし。「搾りを始めました」という意味なんだそうです。吊るされたばかりの杉玉はまだ蒼々としているけど、そのうちにやがて枯れて茶色がかってきて、この色の変化が新酒の熟成の具合を物語る目安でもあるのだそうです。七賢さんの杉玉も枯れていい感じの渋さを醸し出してました。



今日では、酒屋の看板のように受け取られがちですが、元々は酒の神様に感謝を捧げるものだったそうです。






有紀ちゃんが運転してくれいるので、ワタシは心置きなく生酒を試飲。 すきっとしてて呑みやすい。 美味しい美味しいお酒でありました。



この日の最後は、金精軒。 水信玄餅が有名なところなのですが、大人気で遠方から来る人が求めて帰るので、すぐに売り切れてしまうそうです。 私はお土産に胡桃信玄餅をお買い求め。
金精軒: http://kinseiken.co.jp/





何でも信玄餅は、桔梗屋信玄餅ではなく、こちらの方が本舗だということ。桔梗屋のは胡桃入りのを食べたことがなかったから、目新しい感じでいただきました!

・・・・とぶらぶら散歩風に綴ってきましたが、白州の自然と歴史と名物、たっぷり堪能いたしましたよ!


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by sanaegogo | 2014-07-20 00:00 | traveling in Japan | Comments(0)
「食」が楽しい!! いちはら ART×MIX
今年のGWは前半の連休も後半の連休もどっちも天気はばっちりという前評判だったのに、よりによって今日はすっかり曇天の空模様。そんな中、千葉県の市原まで出かけて来ました。市原は友人の実家があって、一度遊びに行ったことがあるんだけど、その時散策した渓流の谷間とか、畦道とか、雑木林、小湊鉄道の線路とか、里山の豊かな自然、清々しい空気の気持ちの良さをとてもよく覚えています。 その市原で地域を巻き込んだ芸術祭が開催されています。 その名も、『ICHIHARA ART×MIX(いちはらアート×ミックス)』。第1回だと言うので、作品数はそんなに多くなかったのですが、小湊鉄道を中心としてバスで各エリアを巡って、“雨ニモ負ケズ”楽しんできました。

名称:中房総国際芸術祭いちはらアート×ミックス
会期:2014年3 月21日[金]- 5月11日[日] 52 日間[会期中無休]
会場:メイン会場:千葉県市原市南部地域[小湊鐵道上総牛久駅から養老渓谷駅の間]
主催:中房総国際芸術祭いちはらアート× ミックス実行委員会[会長 佐久間隆義(市原市長)]
協力:小湊鐵道株式会社
http://ichihara-artmix.jp/

天気が良かったら、田植えが終わった水田の水面に青空が映り込む写真でも撮りたかったのですが、この日は生憎の雨が降ったりやんだりで。それでも傘を広げることなく、帽子で雨除けで凌げたのですが、しかし、ちょっと寒かったです!



雨粒に濡れた睡蓮の葉っぱ。この日はこんなのが似合う感じでした。


ここ数年、地域の村おこしとして芸術祭やアートフェスを開催するところが増えています。越後妻有のトリエンナーレや瀬戸内芸術祭もだんだん有名になってきましたが、いちはらアート×ミックスもそれを目指しているひとつ。主催者の構成員には市長さんのお名前も見受けられます。 このいちはらアート×ミックスは越後妻有を立ち上げた北川フラムさんが企画した芸術祭で、廃校になった小学校の活用や小湊鐵道の列車やバスなど交通の活用などという目的はまあよくある話だなぁ、と思うのですが、ワタシが特徴的だなーと思ったのは、『食』に関することに結構フォーカスとアピールがあることです。地元で採れるおいしいお米やピーナッツ(落花生)を使ったお弁当やカフェご飯を各ポイントで食べることが出来て、各人それを目的に計画を立てる、みたいな、食いしん坊たちの食のスタンプラリーみたいな感じなのが面白いです。勿論、第1回目なので、そんなに豊富なバラエティーはないのですが、今後もこのコンセプトで発展してったら、越後妻有や瀬戸内とは全く違ったアプローチで面白いと思います。



今回みんなの争奪戦(?) (笑)が繰り広げられたのが、このわっぱめし。 左かららっかわっぱなっぱわっぱまっかわっぱ。「らっか」は落花生の「らっか」でアート×ミックススタートの上総牛久駅に売っていて、ここでしか手に入りません。「なっぱらっか」は「なっぱの三色わっぱ」の事で、里見駅に売ってます。 そして、養老渓谷駅 の「まっかわっぱ」。ワタシ達はこのまっかわっぱを狙っていたのですが、養老渓谷駅は小湊鉄道の(芸術祭では)終点の駅。 それに賭けることにしたのですが、途中で計画変更を余儀なくされたのは、想像に難くないと思います・・・・。 (わっぱめしも作品のひとつとカウントされていて、スマイルズ 生活価値拡充研究所 の作品になっています。)



上総牛久駅まで小湊鉄道に乗ってきて、参加者はここで思い思いに行動開始。




長閑な単線の小湊鉄道。スタンド・バイ・ミーの世界ですね。


さて、上総牛久駅の案内所で、指輪ホテルが小湊鉄道の車中で上演するという『あんなに愛しあったのに~中房総小湊鐵道篇』の当日チケットを手に入れる計画だったのですが、朝の7時から並んでいた人もいたほどの人気で敢え無く撃沈! かなり良い評判を聞いていたので残念です。 潔く諦めてひとつめの作品『内田未来楽校』までバスの旅。 会期中は市バスを活用した周遊バスが走っています。



関東地方、しかも東京の隣の県なのに こんな風に木造平屋の校舎が残ってるなんて、なんだかスゴイ。
本格的な田舎です。


内田未来学校の次は湖畔美術館へ。 晴れていたら屋外の櫓のような作品とかも面白かったんだろうけど、この最大の降りはこの湖畔美術館で迎えてしまい・・・。美術館のショップで 大多喜産バジル&市原産トマトのビスコッティをお土産に買いました。
この辺りで養老渓谷までお昼ご飯を我慢するのは危険ではないか? という懸念が生まれていて、美術館のカフェがいい感じのところだったらそこでランチにしてゆっくりしよう!と計画変更をしていたのですが、あまりの雨でカフェは激混み、アート×ミックス的なカフェなら良かったんですが、ピッツェリアだったので、里見の駅まで雨が降ってるうちに移動してしまい、なっぱわっぱを手に入れるべく動くことにしました。そして周遊バスで里見駅へ。
バスの便は結構良い感じです。まぁ、先ほども少し述べましたが、結局のところ、里見駅に到着した時にはなっぱわっぱは売り切れており、お母さんがやさしく結んだおにぎりと胡瓜の浅漬けを食べることに。気の毒がったお母さんがお味噌汁をサービスしてくれました。 アート×ミックスは地元の人や参加する人と触れ合うことも楽しみ方のひとつになっていますが、里見の駅でおじさんやおばさんとおしゃべりしたのは楽しかった。
そしてこの里見駅で本降りになってしまった雨が止むのを待っていると、何やら辺りがザワついてきて・・・・。



ゾンビ 登場!!写真撮らせてもらいました!


朝出発の時、既に完売していた指輪ホテルの当日チケット。この里見駅は単線の小湊線が上りと下りのすれ違いの待合の駅らしく、そのすれ違いの停車時間を利用して上演のために走らせている特別列車にさらにゾンビが乗り込んで停車中に何かパフォーマンスをするらしく、列車に乗ることは出来ませんでしたが、ラッキーにもゾンビ追加投入のパフォーマンスを見ることが出来ました。



コーヒー飲んでスタンバッてたゾンビ姉さんを含め、3人のゾンビが・・・。
乗り込み・・・。




電車は走り去って行きました・・・。




指輪ホテルの臨時列車を見送ったら小湊線はあと1時間ほど来ないので、バスで移動。 お腹がまだちょっと物足りないので、山登里食堂まで。ぽのわプロジェクトがやっている『とぬま』というプログラムで、カフェでシシッチャ(いのしし)サンド、猪肉の山登里カレーなどが食べられます。 が、ワタシ達はサバサンドというなんとも魅力的なサンドイッチをいただく事にしました。



これがサバサンド。焼いた干物のサバがサンドしてあって、ジューシーで美味しかったです!


何故、市原でサバなのか? イノシシは解る。お店のお兄さんに尋ねてみてもいまひとつ「なるほどっ!」という答えは得られませんでしたが、写真を撮ってなくて残念なんですけど一緒に飲んだジンジャーエールの生姜のたっぷりさにワタシとしては大満足でした。 (でもあれは、生姜の苦手な人には大量すぎるのでは? ま、でも生姜苦手ならジンジャーエールは敢えて飲まないのでしょうね。)
おっと次のバスの時間だ!と山登里食堂を出て養老渓谷まで。途中間違ったところでバスを降りてしまいアップダウンの道をテクテク歩く羽目になったのですが、やっと到着。養老渓谷駅です。



趣のある駅舎。
ここは養老渓谷のハイキングの出発駅で、長閑な山間の風景が広がってました。




まっすぐに伸びる線路




養老渓谷


そのまま10分ほど歩いて あそうばらの谷 まで。大巻伸嗣の『おおきな家』という作品があります。 そこに行くまでに立ち寄ったのは、開発好明の『モグラTV 』には笑いました。畑の中の穴の中にモグラの姿をした開発さんが来る人を待ち構えておしゃべりをしてくれます。 穴の中はスタジオになっていて番組がある時は市長さんとかもゲストに来て、穴の中に入るそうです。(笑) この人、1日中誰か人が来るのをこの穴の中で待ってるみたいなんです。 厭世的雰囲気を醸したモグラとのおしゃべり。シュールです。



モグラTV


アートハウスあそうばらの谷」は、ART×MIXのための作品ではなく、養老渓谷にある本来の古民家の雰囲気をできるだけ残しつつ、古民家とアートの融合を図る新しい試みとして改修された築100年以上の古民家ギャラリーです。 企画展もやっているギャラリーで『大きな家』はART×MIXのために制作された作品のようです。靴を脱いで暗く照明の落とされた屋敷の中を歩いていくのですが、屋敷の中にいくつか展示されていた中の最後の作品がとても印象的でした。撮影が禁止だったので説明だけになりますが、板の間の高い梁の上からぼーっと白い球体がゆっくりと生まれ降りてきます。 空中を漂うようにしてそこにある白い球はシャボン玉で、中に何か煙かドライアイスか粒子の細かい何かが入っているようで、球は地面に到着するとふわっと壊れてしまい、そしてふわっと白い何かが立ち昇ります。そしてゆっくりと拡散して消えるのですが、ここだけ時間がゆっくり流れているようで、音もなく静かで、しゃがんでその球の生まれては消えするのを見ていると気持ちが知らず知らず鎮まってくる気がします。こう言う作品、本当に好きなんです。 「漂う」「散る」「消える」それが静かに静かに繰り返される感じ。シャボン玉の中の白い煙のようなものは、空気(大気)より比重が重いのでゆっくりと降りてくるのだと思うのですが、こんな風に科学、化学あと大げさに言えば自然の摂理とか、自然現象、神羅万象を取り込んだ作品であることが、ワタシが好きなもう一つの理由です。



古民家を前庭から撮影。雨が上がったばかりなので、緑が瑞々しいです。



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田植えが終わったばかりの水田。整然と均一な畝の様子が素晴らしい!


里山のピクニックの最後にまたちょっと休憩ということで、ここでもまた「食」作品を堪能・・・・しようと、スマイルズ生活価値拡充研究所の『山覚俵家』にお邪魔することにしました。 ご飯の時間は終わっているのですが、なんかちょっと甘いものでも、と。ここは、季節のまぜご飯セット を出していて、これもとってもおいしそうでした。 お米が自慢だそうです。 残念ながらいくつかあった甘いものは完売してしまっていましたが、ちょっと寒さで冷えていたので、コーヒーをいただいて温まりました。 ちなみにコーヒーはお替り自由。うれしい心遣いです。





働いていたお母さんたちは皆さん どこか垢抜けていて こなれた会話も素敵でした。


ICHIHARA ART×MIXは今年が第1回目で、展示してある作品数は数は少ないですが、「なっぱすごろく 」と銘打って限定食みたいな素朴で美味しいものを食べ歩くという企画も面白いし、各所各所で地元の人や運営をしている皆さんとおしゃべりが出来たのが楽しかったです。小湊鉄道は鉄ちゃん達に人気があるらしいし、養老渓谷は風光明媚でハイキングが最高らしいし、田んぼの畔を散歩するのも楽しそう。 そして、会期も残りわずかですが、これから行く人はお昼に何を食べるかを軸として計画を建てることを強くおススメします。(笑) 今後の盛り上がりに期待します!

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by sanaegogo | 2014-05-05 00:00 | activity | Comments(0)
伊香保グリーン牧場 で 『羊達の喧騒』を味わう
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こんな感じで、メリーさんの羊に逢いたくて、伊香保グリーン牧場で牧歌的な日曜日を!




牧場の中を進んでいくと、「あれ? 羊さんだよー。」




「呼ばれましたかぁ~?」 とばかりに、羊さん登場。羊の蹄ってこんな形してるんだー。



伊香保グリーン牧場は、群馬県の榛名山麓にある循環型牧場です。「牧場」と言っても、実際に牛や馬や羊達を放牧している訳ではなくて、所謂観光牧場。でも何となく、初夏の光に輝いた草原で、山間を渡ってくる爽やかな空気を胸いっぱいに吸い込みたかったのです。 草原の輝きに眼を細めてみたかったのです。 密かに、ハラ ミュージアム アークでたっぷり芸術鑑賞した後のお楽しみだったのです。


こーんな風景を味わいたかったんですね。



そんな訳で、半ばふらっと、オプショナルツアーのように立ち寄った伊香保グリーン牧場だったのですが、ここで牧羊犬が羊を追っかけるショー、"Sheep Dog Show" が見られるとは思いもよりませんでした。今となっては「伊香保グリーン牧場」での思い出と言えばSheep Dog Showに尽きる! って感じです。それくらいインパクトあり。


本場ニュージーランドからやって来た羊飼いと牧羊犬のニュージーランドハンタウェイってワンコ達。 おりこうちゃん達です。遠くに待機(?)している羊たちを もう直ぐにでも 追っかけたくって 追っかけたくって 完全に入れ込んじゃってます。やる気満々!



牧羊犬君たちの紹介が行われている頃は、羊達は小高い丘の上の上の方で草を食み食みしています。 羊飼いの合図で2頭はぴゅーーーーっと、疾風のように あっという間に丘に駆け上がり・・・・。羊達は一団となって牧羊犬に促され(というほど悠長な感じではないですが)、丘をどどどどと駆け降りて来ます。 さながら民族大移動。


 

丘の上の方で1頭が高い位置から全体を見渡してるの、見えますか? めっちゃ頭イイですね。



 

いよいよ佳境。 羊達も本気で走るっ! 走るっ! 走るっ!!



 

ぎゅうぎゅうに集められた羊達。 端から寄せ直したりして微調整。 丁寧な仕事です。オトナもコドモも大喜び。この後別の牧羊犬がシープドッグトライアルという1か所にまとめた羊たちを柵に中に導き入れたりする演技(?)を披露。狭い場所で吠えると、羊達が動揺して走ったり暴れ回ったりするので、じっと眼で威嚇しながら抜き足差し足で羊をコントロールするんだそうです。



喧騒も過ぎ去り、今は落ち着きを取り戻した羊達。



 

だんだんと だんだんと また バラケていって、長閑に草を食み食みし始めました。




うーーーん。 実に長閑だ。空も青いぞ。




『もう、疲れちゃったよーー。 メェェェ ~ 』




子羊もいました。 足元のちょん、とした感じがなんてラブリー。 いかにもラムジーちゃんですね。




既に私たちはかなりの上機嫌で、口ずさむ鼻歌は、やっぱり、アライグマ ラスカル。(カルピス劇場世代)
♪ っシィロツメクサァの っ花が咲ぁいたぁら さあっ 行こぉーよ ラスコー ♪



 

牧場には山羊もいました。 羊のどこかピュアな感じの可愛らしさに比べると、如何にもお調子者で、お馬鹿さん。
『なんかくれぇ~』『なんかくれぇ~』『めぇぇぇーーー。』


そんな、伊香保グリーン牧場でした。楽しいので、行ってみてください。 "Sheep Dog Show"は、必見です! 是非!


今はもう、羊達も沈黙。


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by sanaegogo | 2013-06-08 00:02 | traveling in Japan | Comments(2)
HARA MUSEUM ARC <ハラ ミュージアム アーク>
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ここ1、2年の話ですが、地方都市の美術館に足を運ぶのにハマッています。恐らくその先駆けとなったのは、2012年の金沢21世紀美術館でしょうか。2009年、2010年、2011年と長年お世話になった勤務先の会社から退職してもなお、大きなやり甲斐のある仕事に参画させてもらって、特に2011年の秋に終了した世界建築家協会の世界大会の仕事は、在職中から関心があって、辞める時に『これに関われない事だけが残念だ』と思った案件だったので、それが終了してこれからの事を考えた時、自分はどうしたくてあの社での会社員を辞めたのか、どうなりたいと考えてたのか、をもう一度見つめ直す意味でも、その原点とも言えるべき金沢21世紀美術館に足を運んでじっくり考えてみよう、と思ったのがその始まりかも知れないですね。 2012年はあまり積極的には希望しないまま惰性のようにその年の最大級の仕事に参画するも、『やっぱりこれではない。』と。その夏に強行軍で行った越後妻有トリエンナーレ、契約終了後に訪れた直島・豊島・犬島。この時には既に完全にハマッていたような気がします。今年の4月に仙台メディアテークに行き、そしてこの度は、(前置きが長くなりましたが)、群馬県伊香保にある ハラ ミュージアム アーク(HARA MUSEUM ARC) に行って来ました。ここは、『行ってみたい!』と言う希望というよりは、ソフィ・カルの『限局性激痛』の鑑賞ツアーで原美術館がバスを出している事を知り、隣にある伊香保グリーンパークにも立ち寄れるというので、ピクニック気分でいそいそと行って来ました。
ハラ ミュージアム アークは1988年に原美術館の別館として建てられた磯崎新の設計による個性的な建築です。東京ではコンテンポラリーをコレクションの主とする原美術館ですが、2008年にはアークに和風の特別展示室「觀海庵」を増築し東洋の古美術もコレクションしていて、それは「原六郎コレクション」と呼ばれているそうです。この期間はこの觀海庵で特別に現代美術の展示も行っていて、東洋建築の粋を集めたような書院造の空間で現代美術だけの展示が行われていた特別な期間だったのですが、私たちは伊香保グリーンパークに牧用犬が羊を自在にまとめて操るSheep Dog Showを観に行ってしまい、残念ながらこのツアーまで参加する事は出来ませんでした。(時間が足りないっ!)

古/今 書院でみる現代美術 原美術館コレクション展
2013年5月31日(金) ― 6月26日(水)
特別展示室 觀海庵

もしこっちに行ってたら、奈良美智、名和晃平、アニッシュ・カープア、杉元博司、ロスコ、青木野枝など(抜粋)がみられたそうで、それもみてみたかったなー、とは思いましたが、結構時間がタイトではありました。
ハラ ミュージアム アークは、公共の建造物としては珍しい木造で造られていて、外観は漆黒の重厚な輝きを携えていて、開放的な緑の広々とした空間にその建物は一際映えています。ギャラリーA・B・Cが放射状に並んでいて、広々とした庭の対面には品川の原美術館にもあるカフェ・ダールが明るい庭に面して配置されていて、庭園にはいくつかの屋外作品が展示されています。 休日だというのに混み合うこともなく、閑散としすぎることもなく、程よく人々が鑑賞しています。美術館全体がなんとも贅沢な空間になっています。ランチはカフェ・ダールでとりました。よく晴れていてカラッとしたお天気だったこともあり、私はあまりの気持ちの良さにパスタのランチに加えシードルを注文。 ソフィ・カルを観終わった後に庭を眺めながら、スキッとした味わいのシードルと少し柔らかめ(フレンチ風?)のパスタを食べて、暫し寛ぎました。
恒久展示のご紹介を少し。


 ジャン=ミシェル オトニエル
「Kokoro」 2009年

美術館の正面エントランスの前に設置してあります。
大きな赤いハートのオブジェですが、気がつけば、作品名は「Kokoro」(心)。
これ、作家がつけたんでしょうか。 何で日本語なんでしょうね。
英語でHeartは、心臓という意味を持ちますが、日本語でハートというとやはり、「心」の意味になるから、ハートの形のオブジェの顕したいものはやっぱり、「心」だったんでしょうか。 形とその意味と名称はとても奥深い関係を持っています。


 アンディ ウォーホール
「キャンベルズ トマト スープ」 1981年

ウォーホールが顕したかったのは、「今の世の中」。
日常で使われている様々ものも、ただの消費物として見るだけでなく、ちょっと手を加えるとがらりと視点が変わり、作品となり得るという事を示しています。
毎日工場で大量生産される消費物。これこそが現代社会の象徴で、象徴的なものはどんなものでもアートとなり得る。 それが、アンディー・ウォーホールが目指した表現でした。


 オラファー エリアソン
「SUNSPACE FOR SHIBUKAWA」 2009年

この作品は ハラ ミュージアム アークのために作られたもので、赤城山を臨む絶好の位置に配置された虹を作る装置です。太陽光が内部に差し込むとプリズムレンズによって虹が映し出される”空間と光の体験”が出来る作品です。
季節によって、時間によって、天候によって、現れる虹はいつも同じ表情ではありません。人工的に生み出されたものでありながら、大きく言えば自然の摂理によって影響されているこの世の中と連動した現象です。大らかな伊香保の自然を凝縮したような現象を体験できる訳です。

他にも数々ありましたが、印象に残ったもの(と言うか、写真を撮影したもの)をピックアップしました。


9時半に東京を出発し、もうそろそろ帰る時間。 あっと言う間です。今度は自分の愛車で来てもいいなぁ、とちらっと思いましたが、そしたらシードルやワインは呑めないもんね。そう言う意味では、バスツアーはとても有効な手立てです。都市の中の大きな美術館とは違って、美術館自体をひとつの作品と呼べるような空間で過す事は、とても贅沢な事で、まだまだ行きたいところはあります。 (日本全国 行く価値のある美術館11選 ) これから時間をかけてゆっくり回りたいと思ってます。



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by sanaegogo | 2013-06-08 00:01 | art | Comments(0)