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One day, in Summer 2014 ― 夏の思い出―
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≪下田 奥石廊で見上げた夕焼け雲と月≫



とっても個人的な事なのですが・・・。この夏は穏やかでありながら、微熱のような静かなる高揚感を内に秘めて、足早に過ぎていきました。 ここ10日間ばかり、自分の撮影した写真を用いてムービーにまとめるのがマイブームで、そんな夏の集大成の思い出ムービーを作ってみたので、この夏の記念に、2014年の自分の中の足跡として、ここに残します。
そもそものアイディアはあったのです。2週間ほど前、ある写真家の写真集の講評会に参加したのですが、そこで講評してもらった写真本、その事についてはまた改めますが、それっを作っているうちに、『これは 本という形より スライドショーとかムービーの方がFitするかも。』という感じがしてきました。それで、その写真本の素材でムービーを作る前に、作業的試作版としてゆく夏の思い出を思い入れたっぷり(笑)に編集してみた訳です。



色々なところで折に触れて人に話したり、文章に残したりしているので、聞き覚えがあるかも知れませんが、この夏は地元や海や山や自然の中で過ごす事が多い夏でした。意識的にそうした事もあるし、自然の流れでそうなった感もあります。思えば以前はそうでした。以前と言っても大分昔の事になるのかも知れないけど、夏ともなれば車を飛ばし色々なところに出かけたものです。トレーニングや充分な準備が必要なガチなものではなかったのですが、その頃の夏は、今よりもたっぷりとした時間がありながらも、ゆるやかに、だけど急ぎ足で過ぎて行ってた気がします。今年は何となく原点回帰のような気分になっていて、その頃の自分が好きだったある種の感覚を取り戻したいという思いがありました。 とっても感覚的なものなのですが、ここ数年かかえていたもやもやとした閉塞感みたいなものとは縁のなかった頃の感覚です。 これは私が今年 0学でいうところの0地点だからなのかも知れないですね。なので、自分にとってはカタルシスのような側面をもったものに仕上がっているのかも知れません。
写真はその中にも出てくる 田牛(とうじ)の浜でサンドスキーに興じる若者たち。 そのはっちゃきな感じが微笑ましく、『若いなぁ・・・。』と、その姿を追いかけてみました。 今の心境は何となく、『これから自分は新しいステージに入って行くのかも知れない。』という、静かな高揚感を伴った予感があります。そして、私の予感は当たるのです。 9月24日の新月を迎え、再び何かが動き始める、そんな予感です。










盛り沢山すぎて 11分30秒にもなってしまいましたが、2014年夏の思い出の情景です。



http://youtu.be/3r2NFLVxHfQ



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by sanaegogo | 2014-08-30 00:00 | traveling in Japan | Comments(0)
イメージメーカー展 @21_21 DESIGN SIGHT



先日 21_21で行われていた企画展 「イメージメーカー展」のレポートです。 随分とバックデートになってしまって、もう会期はとうに過ぎてしまったのですが、切り口というか目の付け処が如何にも21_21らしくて、面白かったです。

企画展「イメージメーカー展」
2014年7月4日(金)― 10月5日(日)
展覧会ディレクター: エレーヌ・ケルマシュター
参加作家: ジャン=ポール・グード、三宅 純、ロバート・ウィルソン、デヴィッド・リンチ、舘鼻則孝、フォトグラファーハル
http://www.2121designsight.jp/program/image_makers/



私はデヴィッド・リンチのリトグラフが楽しみで出かけたのですが、イメージとファンタジーの世界を巧みに創りだしている様々な分野のアーティスト、クリエイターが、それぞれの分野で「イメージメーカー」としてのその世界観を共演しています。 キュレーターに日本文化に精通しているというエレーヌ・ケルマシュターを迎え、彼女がチョイスした国内外のアーティストの意外なバラエティーがまず面白い。映画、デザイン、広告、モード、舞台、音楽など、展覧会に出品した精鋭のフィールドは多岐に渡り、作品として制作したもののみならず、舘鼻則孝氏の手によるエキセントリックな靴(これは言うなれば日用品!)などもケルマシュターの触手に捉えられています。これこそまさに 日常と非現実の世界との境目のない超越したものづくりのアイディアの産物の最たるものではないでしょうか。



さて、どんな展示だったかというと。 まず、デヴィッド・リンチ。 リトグラフの作品が多く展示されていて、まとまったのを見るのはヒカリエで2012年6月に行われていたリンチ展につづいて2回目だったのですが、リンチの若干狂気じみていてそれでいて 茶目っ気がありユーモラスな思考の断片を取り出したようなリトグラフの数々はやっぱり面白い。 体の一部にフォーカスしてクローズアップしたり、その時の思考が文字になって浮遊したり、肢体を機械であるかのようにあらわしたり、リンチムード満載で、ちょっとだけおどろおどろしい感じだけど、コミカルな場面の羅列はリンチ独特の思考回路の中に迷い込んでしまった気分がします。










あえて B級っぽい感じが 如何にもリンチ的です。


この展覧会で初めて知ったのですが、ジャン=ポール・グードというアーティスト。1970年代から広告イメージのクリエーター、イラストレーター、デザイナー、そしてクロスジャンルの美しくも摩訶不思議なハイブリッドな作品を手掛けてきたアーティストです。この人の作品がどれもこれも一級品という感じで圧巻でした。 それは偏に彼が女神と仰ぐ3人のアイコン的モデルの一人グレース・ジョーンズの野性味を帯びたパンチの効いたインパクトによるものに他ならないのですが、パリの地下鉄内のデパート広告を何台もののモニターを繋げてホームに滑り込む電車からの視点を追うように再現された ヴィデオ・インスタレーションの作品に目を奪われました。 セットアップなのか スナップなのか 両者の境目が判らない細部まで緻密に創り上げられた選りすぐりの偶然が連なる世界。そんな感じです。 素晴らしくてそして人の眼を逸らさない「ひき(惹き)」がありました。これは、知らなかっただけに いいものを観せてもらいました。




(全くの余談ですが、私がグレース・ジョーンズを初めてみたのが映画のコナンの中で。(写真) 映画に出てくるオトナの女性と言えば、ふくよかな胸の膨らみがあって当然と思っていた子供の私に、あの中性的で動物的な伸びやかなボディラインは強烈なインパクトを持って記憶に残っていました。)



あとは、やっぱり舘鼻氏でしょうか。あの非現実というか、超現実なフォルムの靴たちが展示されていて、しかも順路の最後では実際にその靴を履いてみる事が出来るという企画には驚きました! ただし、ただ単に突飛な奇を衒ったデザインではなく、エンジニアリング的にもきちんと計算された理にかなったフォルムであり、近未来的なデザインでありながら、それは古き良き時代の日本の花魁の履く道中下駄に着想していると言う事です。 ここにもまた舘鼻氏の独特な視点が介在しているのです。 あと、いかにも21_21らしい選出の顕れだと思います。 靴は実用品なので、鑑賞するアート作品とは違います。 その境目はある時はとても曖昧になってしまいますが、靴が日常で使うある意味道具なのだから、これは紛れもないデザインで、それを展示作品としているのが、やはりDesign Sightたる証ともなっています。 (しかし、この靴を「実用」しているのは レディ・ガガくらいでしょうけど。)






他にも色々ありましたが、やはり特筆するのはこの3名でしょう。しかしながら、出品した6名のアーティスト/デザイナー/クリエイターに共通して言えるのが、このイメージメーカー展の中に見るそれぞれの独自のものの捉え方、ものをみる視点です。 「ものをみる」=「イメージ」、それぞれの視点というフィルターを通って創りだされたオリジナリティとバラエティ溢れる作品の競演。イメージメーカーたちの視線の先にあるものが具体化された、彼らのイメージの中にあるものが現実の世界で実物として一堂に会したような空間に出来上がっていて、その非現実感が非常に面白かったです。

最後に。 珍しく一部を除いては殆どが写真撮影OKの企画展で、コンテンポラリーを題材にした企画展として、これは大いに評価出来るのではないでしょうか。


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by sanaegogo | 2014-08-24 00:00 | art | Comments(0)