<   2010年 02月 ( 12 )   > この月の画像一覧
津波来襲

≪1999 May Los Cabos, Mexico≫


太平洋を隔てた海の向こうチリで大地震が起きて、私が渋谷の学校に1時間も遅刻するなんて、世界は繋がっているのをこんな事で知る1日となった。午前中から外は騒然としていて、防災茅ヶ崎と言うこの地域は何処にでも行政によって設置されている防災ハザード放送で、『津波が来ます。海には近づかないでください。』と繰り返し放送が入り、消防車も津波警戒を呼びかけて地域を巡回し、何とも物々しい雰囲気だったけど、私は高を括っていて、東海道線は停まってるらしいけど、湘南新宿は大丈夫だろうと予測し、とにかく家を出ました。いつものバスが来て、海沿いを走るこのバスが走ってるんだったら、電車も走っているのだろう、とまたまた勝手に予測して、駅に着いてみると警官が規制線を張って駅には入れなくなっていた・・・・。『あれま。』確かに道中バスの車中から見る海岸線は、浜に降りていく全ての道に消防の人が立っていて、様子を見に来た近所の人はうろうろしてたけど、海の方には降りて行けなかった様だ。普段はチョッピーで波が立たない波乗りの聖地この茅ヶ崎で、いつもは台風や大荒れの海に嬉々として突進していくサーファーの姿もなかった。『最近は波乗りもオトナのスポーツになったから、分別のある人が多くなったのね。それにしても本格的・・・・。』などと、不謹慎なことを考えつつ、どうやって渋谷に行こうか考えて、道はひとつ、茅ヶ崎→海老名→横浜を相模線と相鉄線で乗り切ること。かくして、1時間の遅れをもって、渋谷まで辿り着いたのでありました。

子供の頃、時々見る怖い夢にはいくつかバリエーションがあって、そのひとつが、大津波の夢。家の裏手にある5階建ての団地の向こうから、白い波頭が見える。物凄い大津波。ありえない大津波。建物の高さから、よく考えればゆうに20m以上はあると思う。それがゴーーーーーっっと言う音を立ててゆっくりとストップモーションに近い速度で迫ってくる。私は、逃げる私になったり、その私を大津波もろとも俯瞰している私になったりして、夢に出てくる。(こんな感じかな。→)
逃げる私の、波頭を見上げるその視線は殆ど地面と直角。かなりの近さで迫っているはずなのに、それからの展開はなく、夢はそれで終わる。全てが飲み込まれてしまう事もないし、逃げおうせた事もない。しかし、今現実に苛まされている津波は1mとか2mのもんで、この20mの大津波の比ではない。
などと思っていたら、夜のニュースで見たら結構被害に合われた地域の方々がおられるんですね。床下浸水とか。実際子供の頃から海で遊んでいて知ってるけど、1mの波って、結構恐怖です。(って、子供心に1mとか思ってたけど、実際はもっとちっちゃな波だったんでしょうけど。)
写真は、1999年メキシコのロスカボスに旅行に行ったときのもの。消防車が『海に様子を見に行ったりしないでください。』と繰り返し呼びかけていたので・・・・。海の様子を見ながら休憩するおじさんです。

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by sanaegogo | 2010-02-28 00:00 | つぶやき | Comments(0)
ほぼ日記の「テソーミ」
この前NOSでIGちゃんが手相をしきりに気にしていて、私は昨年の沖縄旅行の時よく当たると言う評判の手相診(てそうみ)に診てもらっていたので、あまり深くは突っ込まなかったのだけど、ふと以前紹介してもらったほぼ日記の『テソーミ』のことを思い出して、やってみる事にした。その結果を2010年の本日の記念として・・・・。
(因みに、「2010年」、最近やっと慣れました。これまで10年間、「2」と打てば勝手に「00」と手が動いていたので、年明け早々はよく「20010年」とミスタイプしてました。「にまんじゅうねん・・・・。」人類は一体どうなっているのでしょう。)



何ごともマジメに追求していく理論派で、「『理論派』、よく言われます。て言うか、理屈っぽい?」
知的な雰囲気が漂うあなた。
ロマンチストで、寂しがりやの一面があるけれど、
物欲や金銭欲には淡白で、おおらかな性格の持ち主です。「物欲はあるけど・・・。」
「でも無闇矢鱈におまけとかを欲しがるタイプではないかな。必要ないものと興味ないものはいらないし・・・・。」
ものごとの考えかたはバランス感覚に長けた安定派。 「『安定』、つまらない言葉かも。」
まわりの人からの信頼を勝ち得るタイプです。
感情線から判断すると、
孤独を愛し、自分のこだわりを 「独りが好きなわけではないです。でも独りだと立ち行かないタイプではないような。」
追求していくタイプのようです。
世のなかを冷静に観察しながらも、 「『観察』、ちょっとヤな感じの人みたい。」
ひとりの時間を大切にし、
興味ある世界への執着も強いのでは?
まわりの人に対しては、
やや「秘密主義」かもしれません。「秘密主義ではないですよ。」
「余計なことは『言わない』のです。聞かれてまで隠しはしません。」

また、運命線から見ると、人生において
まだ、ハッキリした方向性が決まっていないようです。 「はい、未だその通り。」
でも、それは「人生の自由時間」であると考え 「はい、そのようにしてます。」
いろんな方向にアンテナを研ぎすましましょう。
突き進むというより、いまは「探す」時期。「探し中です。」
目的が明確になりさえすれば、
運命線は、濃く強くなっていきますよ。
あなた自身の内面から判断すると、
私生活の場面で、いきいきと活躍していきそう。 「だから仕事辞めちゃったんだな・・・・。」
いまは、身体も健康で、行動力もみなぎっている状態。
前向きで迷いがないときです。
気になるのは、ちょっと自信が足りてないところ。 「そうですね・・・。認めます。」
すなおに自己表現ができずに、
控えめな気持ちになっているのでは。
性格的には、自分というものをしっかり持っていて、 「その『自分』って何だ? と。」
ハキハキとしていて明るく前向き。
心身ともにとても健康で、
イメージのちからにも恵まれた
ロマンチックな魅力の持ち主です。「夢見る夢子ですかね。」
自分自身に対しては、自信をもっているようですから、
責任ある仕事を進めていくことができるでしょう。「責任放棄したけど・・・・。会社辞めたし。」
リーダーシップを発揮できる人です。「これも放棄した。」
次に、生命線と頭脳線の関係から見ると、
考えて考えて考え抜いてから行動に移す、慎重派。「でもね、慎重振りが地に足が着いてなくて。」
ミスをすることが少なく、「えっ?校正作業は苦手なのに。」
緻密さ、精密さが求められる仕事に 「見直しが出来なくて・・・・。」
とても向いている反面、
「優柔不断かも?」という自覚があるのでは? 「はい。」
また、ことさら直感と意識しないまでも、
日常生活で無意識に直感がはたらいているタイプです。 「はい。慎重に考えて、最後は直感で決めます。」
いまはまだ、自分らしいところを
自分自身で、認められていない状態なのかも
しれませんが、
こころからの幸せやよろこびを感じられるようになったら、
他の人にも、「いつも自分の事で精一杯で・・・。」
それを分け与えられるようになってくるでしょう。「でも、人を試すような事はしないようにしてます。」
最後に、もうすこしだけ、
ユーモアというステキな知性を身につけて 「ん? 知性が足りてない?」
こころがはずんでくれば、
人生がもっともっと楽しくなりますよ! 「頑張ります!」

私をご存知の方、当たってると思ったら、ここから「テソーミ」にどうぞ・・・・。



「もう少し、ゆっくり考えさせてほしいのよ・・・・・。」

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by sanaegogo | 2010-02-25 00:00 | つぶやき | Comments(1)
七面鳥カフェにて


念願(?)の七面鳥カフェに行ってきました。ずっと昔の事ですが、『さなちゃんの好きそうなカフェが渋谷にあってさー、木曜日(確か)には占い師が来て占いもやっててさー。好きでしょ、占い。今度連れてったげるよー。』と友人に言われてからそのままになっていて、昨年の事ですが1軒目で呑み終わってうろうろしてた時、看板だけ見つけたんです。
で、本日、今日はNOSで1時間45分1本勝負(人気店ですねー、ここは。)なら入れると言われ勝負が終わった後、ちょっくり立ち寄ってみることにした訳です。ここがその七面鳥カフェかどうかは、今ではもう今更友人に確認するつもりもなく、連絡も途絶えてますが、とりあえず入ってみる事に。何だかなかなか入るのに勇気がいる感じの佇まいで、雑居ビルの細い螺旋階段を3階まで上がるのですが、階段の辺りには煙草のすえた臭いとかが染み付いており、場末な感じが漂わないでもない。何となく古臭くて、『ここはホントに青山か?』と自分が何処に居るんだかうっすら錯覚に陥る感じ・・・・。でも店に入るとご主人はとても優しそうな感じの人で、とてもコジンマリしていたけど、とても居心地のよい感じで、結果、一緒に行ったIGちゃんはとても気に入ってくれたようで、安心しました。(IGちゃんが故郷の滋賀に暫く帰ることになり、滋賀にはなくていかにも東京っぽいところで呑みたいと言うので青山にした、と言う経緯があります。) 七面鳥カフェとは、オリジナルレーベル(七面鳥レコード)からCDも出しているような音楽好きのご主人がチョイスした60~70年代のロックを聴きながらアットホームでリラックス出来る『大人のカフェ』と言うことで、友人が『さなちゃんも好きそう』と言っていたのはきっと、そのあたりの感じの事を指してたんだな、と察することが出来ます。壁にはLPレコードがずらっと並んでいました。
席に座ってお酒が来て、傍にあった分厚い占いの本を読み始める (うんうん、確かに占い関係もあるらしい。) と、聞こえてきたのは、"Have
You Ever Seen The Rain"。これこれ、好きなんです。カラオケでも必ずと言っていいほど唄っちゃいます。アルバムはRod Stewartの"Still the Same...Great Rock Classics Of Our Time "。やっぱいいですねぇ、彼のこの声。特に"Everything I Own"とか"Crazy Love"とか、Rodの声にぴったりはまって、切ないですねぇ。こんなによいアルバムをさらっとかけて、カウンターの後ろでしれっとしているご主人がニクい、感じでした。このアルバム、持ってないけど買っちゃおっかなー、なんて思ってます。視聴なんても出来ます。
アルバムに納められている曲目は、
1. Have You Ever Seen The Rain

2. Fooled Around And Fell In Love

3. I'll Stand By You

4. Still The Same

5. It's A Heartache

6. Day After Day

7. Missing You

8. Father & Son

9. The Best Of My Love

10. If Not For You

11. Love Hurts

12. Everything I Own

13. Crazy Love

私とて、どれもオリジナルはあまり知らず、誰かが後からカヴァーしたので知ったくらいの、多分60年代か70年代前半の曲なのかなぁ。Have You Ever Seen The RainはCCR。Everything I Ownは、その昔、ボーイ・ジョージ(カルチャークラブ時代かな?)がカヴァーしたのがとても好きでした。Crazy LoveはRod Stewartのがやっぱり好きかなぁ。
実は、『占い師がホントに来るんだろうか。』と思って調べてみたら、2009年まで骨董通りにあった皆に愛された人気のお店だったらしく、Webでお見受けする旧店内を見ると今とはまた趣が違ういい感じのお店だったみたいですね。多分、友人が行ってたのはこの頃かな、と。青学の裏の今のお店はそれまでより更にちっちゃくなっちゃたみたいですが、土曜日だからか、お客さんも少なめだったけど、きっと平日の夜遅くとかは馴染みのファンがちらほらと寛いでお酒を呑みながら、昔懐かしい曲を聴いて楽しんでるんだろうな、とそんな光景を思い浮かべたりしました。

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by sanaegogo | 2010-02-20 00:00 | お店@青山 表参道 | Comments(2)
高橋大輔 銅メダル獲得記念


高橋大輔くん、史上初の男子フィギュアスケート銅メダル、獲りましたね。本当におめでとうございます。織田くんも小塚くんも一様に応援はしていたのですが、この高橋大輔くんに取り分け熱い声援をおくっていたのには訳があって、それは、彼が靱帯断裂という怪我から立ち上がって、ブランクを経てこの大舞台に戻ってきたと言うことがあるからなんです。更にもうひとつ訳があって、実は私も高橋くんと同じ、膝の前十字靱帯を切る怪我の憂目にあっています。学生時代、競技スキーをやってた時のことです。オリンピック選手と同じ土俵で語る話では全然ないのですが、(レベルが違いすぎる・・・・)、やっぱり怪我をする事はかなり精神的にショックだし、焦ったり、(しても仕方がない)後悔をしたり、あの時の自分の気持ちを思い出すと、抱ええるものの大きさの違いからすると、彼の焦燥感は並々ならなかったと思います。大袈裟に言うと、運命を受け容れて乗り越えた、とか、そんなメダル獲得とは別の達成感があったのではないでしょうか・・・・。
ウィンタースポーツに携わった事がある人ならば、冬季オリンピックは心躍るものがあります。毎回冬季五輪の度に、合宿や試合の時のことを思い出します。コーチには卒業して数年後のOBOG会の時、『おまえら(私を含む女子3名)、あんなへたっぴだったのに、よく4年間続いたもんだ。それが返って不思議だ。』などと言われるほど「なんちゃって」だったのですが、それでもあの4年間は私の世界をかなり広げてくれたと今でも思ってます。ここ数年は滑りに行くこともなく、すっかりスキーからは離れていたのですが、この機会に門外不出と思っていた写真を引っ張り出して、高橋大輔くん銅メダル記念にブログに載せちゃう暴挙に出てみました。懐かしーーー。
見る人が見れば、かなり駄目駄目なのがよく判りますが、ま、ご愛嬌で。多分、復帰2戦目かなんかのスラローム(回転)のレースですね、これは。滑走順が17番と言うので、当時の駄目ぶりがバレますが・・・・。
まず、
-硬いバーンに負けて、谷足が踏めてない。
-そのため、トップが切れてなくて、完全に山足で滑っている。
-一番遠心力がかかる所なのに、口がぼよん、としてる。(踏み込んでない、蹴ってないんですね。)
-急斜の前の緩斜で、板が走ってない。(体重が軽いの、不利なんです。)
-よって、バランスが狂っていて、踏み足の板の切り替えが上手くいってない。
-ポールに入る位置が低かったのかな。
と、挙げたらキリがない感じですが、なんでこんな緩斜にカメラポイントがあったのか・・・。急斜に落ちていく前のポールとかだったら、きっともっと渋いのが撮れたと思うんですが。(あ、これは単なる憎まれ口で。)ちなみに、ブーツはラング、板はダイナスターのSLです。本当はカラーの写真なのでソールのピンクがビビッドに写っているのですが。
これで滑りに行くと、自分の滑走イメージのアップデートがされていないので、身体機能が着いていかずに。怪我の元ですね。
織田くんも残念でした。勝負の前にいつもと同じコンディションでありたくて、神経質になるのはよく判ります。これも同様、受容れて乗り越えてください、と願うばかりです。
あーーー、久しぶりに滑りに行きたいなー。 雪が呼んでます。

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by sanaegogo | 2010-02-19 00:00 | つぶやき | Comments(2)
アイスバイン


『肉が食べたい・・・。に、肉を・・・・。』と言うので、肉を食べてきました。ホントはブラジルのシュラスコ屋さんに行くつもりだったのですが、店の前まで行って、サイドメニューを見たらあんまりレパートリーがないので、『うーーーん。』と言うことになり、そこは止めて、ドイツ料理の『フランツクラブ』に行ってアイスバインを喰らうことにしました。全く意外なんですが、この『フランツクラブ』、私は結構使うのに今まで拙ブログの記事に挙げたことがなかったようです。御茶ノ水の『フランチェスカーナ』の姉妹店で、ここはいつ来てもよく繁盛してます。ドイツ料理は結構好きで、ここ以外にでもちょくちょく行くのですが、実はアイスバインを食べたのは初めて。出てきてびっくり。まるでギャートルズのマンモスの肉のようではありませんかっ! マッシュポテトとザワークラウトがたっぷりと添えられていて、このマッシュポテトはクリーミーで美味しかったです。ザワークラウトはここのは単品でもよくオーダーするんですが、あまり酸っぱくなく、発酵食品にありがちなクセがなくて、他の店のが苦手な人でも大丈夫だと思います。肉を喰らった後には骨が残る・・・・。余すところなく削ぎ落として、コラーゲンもたっぷり。粒マスタードをちびちび着けながら、ぺろっと美味しくいただきました。『肉、喰ったぜ!』そんな満足感で満たされました。



久しぶりに彼女と会って、色々話をしてたんですが、話の流れの中でずばっと聞かれたのが、『さなえさんは今どんな写真を撮ってるんですか? どんなのを撮りたいんですか?』と。そう単刀直入に聞かれると、いつもしどろもどろになる自分がいます。(どんな写真を撮ってるかって・・・・、それはこっちが聞きたいわ。私の写真って、一体どんな感じ?)と、心の中で思う。『ス、スナップとか街で撮るのも好きだし、旅行に行って写真撮るのも好きだなぁ・・・。』と何ともありきたりの答えしか浮かばない。未だ自分のスタンスに陶酔しきれていないところがあるし、『そうねぇ、どんな、ねぇ・・・。』と歯切れの悪い反芻を頭の中で繰り返すのみで・・・。この事に限らず、どうも私は単刀直入でシンプルな質問に弱いようです。と言うか、その手の子供のような『何で?』とか『どんな?』とか言う間口の広いんだか狭いんだか困惑させられる質問に一言で即答する事が苦手なようです。これは何故だ? それは偏に、即答するような答えがないから熱中するって事なんでしょうか。もしくは、全然物事が地に足が着いてないって事なんでしょうかね。あれこれ色々と多角度、多局面からくどくどと語るより、ずばりっ、一言で表現できる、そんな力強さも時には必要なのかも知れませんねー。肉を食べてそう思いました。



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by sanaegogo | 2010-02-14 00:00 | お店@銀座 丸の内 | Comments(2)
William Kentridge(ウィリアム・ケントリッジ) @MOMAT


William Kentridge — What We See & What We Know: Thinking About History While Walking, and Thus the Drawings Began to Move... (ウィリアム・ケントリッジ 歩きながら歴史を考える そしてドローイングは動き始めた)
遅筆なので、もう展覧会は終了してしまっているのでしょうが、観に行ってきました。

これを知るきっかけは、Mr. Coburnとの何気ない会話だったのですが、『ウィリアム・ケントリッジ 何処かでやってるみたいなんですよ・・・・。』と彼が取り出したのはかのBig Issue。『へー、そんなの買うの。 社会貢献してるじゃん。』と私が言うと、『普段貢献してないから、こんなところで社会貢献。』と言うような事を言っていた気がします。 そんなやり取りも何故か印象に残っているのですが、意外なソースから自分の未知のものを紹介される(それが、テイストにあったものならなお更)こんな瞬間がとても好きです。
ケントリッジのアニメーションは、とてもローテクでありながら(あるが故に?)とても力強く、現代のハイテク、CG、3Dなどでは表現しきれない素朴な、余韻あふれる作品です。余韻を感じるのはきっと、チャコールで描いては撮り、練り消しで消し(削り)、また描いては撮る、と言う単純作業の時間の流れが感じられるのと、画面そのものにもうっすらと軌跡と言うか、さっきまでそこに描いてあった『跡』みたいなものが見え隠れするためだと思います。展開は唐突なんですが、常に流麗に流れているんです。南アフリカのアパルトヘイトや労働者の搾取なんかを扱った社会的な題材なのですが、何か扇動しようとしたり焚き付けたりしたりする、ありがちな『あまりにもキツいメッセージ性』(個人的にはちょっと苦手)が立ち過ぎてなくて、そこに静かで力強い、憂いを含んだストーリー展開があるからでしょう。物凄い膨大な量の作品が展示されていて、全部廻るのに2時間以上かかりましたが、その殆どを《プロジェクションのための9つのドローイング》のビデオインスタレーションとその原画の展示に費やしました。これは観応えがありました・・・・。
縞々の背広を着ているのは、その登場人物の"Soho Eckstein"なる実業家です。こう言う言い方は場にそぐわないかも知れないのだけれど、画としても秀逸なんです。この病室のカーテンのドレープと言うか、ギャザーと言うか、この筆致にはとてもとても感激しました。バックに流れる音楽も作品に立体感を与えていて、画は広がりを音は奥行きを、そんな感じの濃密に流れる時間を過ごしてきた感があります。






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by sanaegogo | 2010-02-13 00:00 | art | Comments(2)
鳩の巣箱 ―サンライズ出雲―


それはそれは、世にも奇妙な光景です。
こんなに近くに居ながらにして、お互いがお互いに全く無頓着で、てんでんバラバラに視線を送っています。
お互いにお互いがこうしているのに気付いてないんですね。
『サンライズ出雲』が横浜駅に停車していた時の写真です。
かなり、不思議な空間です。
まるで、鳩の巣箱とか、そんな感じです。

私もこの『サンライズ出雲』で出雲大社まで出掛けたことがあります。確か、9時何分かに東京駅を出発するのですが、当時バリバリに働いていた私は、土日の旅行に出るべく物凄い勢いで仕事を片付け、脱兎のごとく会社を飛び出し、そのまま東京駅でこれに乗りました。(当時の働き方から言うと、今は、”バリッ”くらい、いや、”バッ!”くらいのもんでしょうか。) 寝台特急というと、食堂車があって、バーとかもあって、残業の空腹は車中で道中満たそう、と思ってとにかく駆けつけて飛び乗ったのですが、乗って唖然、です。食堂車どころか、お弁当も売っていない・・・・。うそっ!? 同情した友人が飴とかをくれたんですが、お菓子とビールも買えなかった私。ただでさえ空腹だと眠れない性分なのに、出雲に着くまで空きっ腹抱えて、自分を騙すように丸くなり、まるで禅宗の修行僧のような思いで朝まで我慢しました。後になって、東京駅で構内放送に耳を傾けていると、『サンライズ出雲には車内販売はありません。お食事などはお買い求めのうえ、ご乗車ください。』とちゃんと放送しているではありませんか。知らんかったし、そんな事・・・・・。入線よりも後に駅に着いて飛び乗ったんだもん。真夜中、いくつかの駅に停まるのだけど、夜中のため、もちろん、お弁当売りなどはおらず、出雲に着いて在来線に乗り換えても一般のお店は開店前で、空腹の極致で出雲大社の参道ですすった出雲蕎麦が、それほど美味しくなかった事にがっかりしました。『鉄っちゃん』だったらこんな事百も承知で用意周到にやったんでしょうけどね。

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by sanaegogo | 2010-02-10 00:00 | つぶやき | Comments(2)
METライブビューイング ―カルメン―
     

オペラと言ってもあまり場数はなく、これまでに観たのは、『セビリアの理髪師』『フィガロの結婚』それにロンドンの友人宅を訪ねた時に観に行った『真夏の夜の夢』くらいでしょうか。それでも観てみたい演目がいくつかあって、それは、『アイーダ』と『トゥーランドット』と『カルメン』。 METライブビューイングで「『カルメン』観れるよ~!」と連絡をもらって、一も二もなく「いく~っ!」と即答して、この日出掛けてまいりました。
METライブビューイングとは、”ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)で行われている最新のオペラ公演を、高品質の映像・音響で撮影し、世界各地の映画館へ配信され、映画館スクリーンで楽しめる。”と言うもの。日本は映画館への配信ですが、ヨーロッパ・アメリカはリアルタイムで中継されているらしい。観に行ったのはこれで2回目なんだけど、(前回は『ファウストの劫罰』でした。)、前回は映像コンテンツの演出が素晴らしく、広い画で観たい感じがあったので、『そんなに寄らないで、もう少し引きの画で撮って欲しいなぁ・・・・。』などと思ったものですが、今回は新演出と言うことで、カルメン役のガランチャさんもとてもとても美しく、(アップにも充分耐えられるし・・・・)、カルメンとしてこちらが思い浮かべる女性像とのギャップが全然なくて、舞台上で迫真の演技を見せてくれた事もあり、理屈抜きで楽しめました。面白かったです。ガランチャさん、瞳の色が不思議な色でとても素敵でした。ミュージカルと言えば、唄って踊れる女優さんが演じるものですが、今回は踊って演技も出来る女優さんのようなオペラ歌手によるオペラ、と言ったところでしょうか。担がれたり、寝っ転がったり、あんな格好や、こんな姿でも、唄う、唄う、唄う、です。彼女自身と演出の斬新さがきっと、ぴったりとハマったんでしょうね~。

写真は、2008年のバルセロナ旅行の時。コルドベスと言うタブラオで撮影したものです。

それにしても、「闘牛士の歌」ですか。テンション上がりますよね~。 少しでも臨場感と共にお届けできればよいのですが、以下、「闘牛士の歌―諸君の乾杯を喜んで受けよう」です。どうぞ。

チャチャチャーン チャララッチャッ チャチャチャーン
チャララッチャッ チャチャチャーン チャララチャ チャチャーチャーン
(チャララララ) チャッ チャーチャチャッ (ララチャッチャッ)
チャッ チャーチャチャッ (ララチャッチャッ)
チャチャチャチャ チャチャチャチャ チャッ チャーーーチャンッ!

チャーン チャーチャ チャーンチャーン チャラチャラチャー
チャーチャーチャーチャーチャーン チャーチャーチャーチャーチャーン
チャッチャー チャララッッチャ チャララ チャチャーン
チャー チャー チャー チャーチャ チャーーーーン
チャララッチャ チャチャチャーーン チャララッチャチャーーン
チャララッチャ チャーン チャーン (チャーン)

チャッチャチャ チャラララ チャッチャッチャチャラララ チャッチャチャ チャララララーーン (ジャーーンッ)
チャッチャチャ チャラララ チャッチャッチャチャラララ チャッチャラ チャッチャラチャーーーン(ジャーーンッ)
チャッチャチャ チャラララ チャッチャッチャチャラララ チャッチャチャ チャララララーーン (ジャーーンッ)
チャッチャチャチャラララ チャチャチャチャラララ チャッタララッチャ チャーン チャン

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by sanaegogo | 2010-02-08 00:00 | movie | Comments(4)
石川直樹 「ARCHIPELAGO」



石川直樹さんのトークショーに行ってきました。写真集「ARCHIPELAGO」について石川直樹本人が語る、と言うものだけど、非常に楽しみにしていたのだ。石川直樹を知ったのはここ2・3年の事で、写真家と言うよりは冒険家としての活動に軸足があると聞いていたのだけど、トークの最後に質問を受けて、自分は冒険家と言うよりは旅行家である、と言い切っていたのが興味深かったです。「恐怖とか何かを克服したいと言う気持ちで世界を回っているのではない」と。プロフィール写真などでご本人の姿は拝見していたのだけど、細身で小柄でどちらかと言うとインドア派の感受性の強い文学青年のような感じで、執筆もしているし、きっと「写真家」とか「冒険家」とか、自分を限定されたくない人なんだなぁ、と思ったりした。なので、「写真家然」としていないところと何となくテンションが低い感じから、写真の技術とか理論とかまで熟知していない素人さんとも話とか出来ちゃいそうな人、そんな印象を受けました。現に200名程のオーディエンスを前にして、まるでそこら辺の店先か何かで話をしてるような雰囲気でトークは進められていきました。
「ARCHIPELAGO(アーキペラゴ)」とは「多島海」あるいは「群島」のことだそうで、写真集にはトカラ列島、奄美、沖縄、八重山、台湾へと渡って行く南の旅とサハリン、千島、アリューシャン、アラスカへと渡って行く北へ、島の連なりを伝っての周縁・辺境への旅が綴られています。特に昨年皆既日食で話題になった悪石島から始まる南への旅での写真の数々は、心に残りました。島に渡り、島の人々の中に入り込み、決して特別ではない島の風物を淡々と撮影していくその流れは、その場以上でも以下でもないありのままの風土を映し出していて、ドキュメンタリー感があります。 石川さんは常に観察する人であって、主観とか思い入れ・思い込みとかが介入してない素直なその場に居合わせた事の「驚き」のようなものが表現されてます。好きなんですねぇ、私。これもある意味『記録写真』で、写真そのものの制作意図とかが前面(全面)に出ていないところにとても惹かれます。ご本人はかなり民俗学とか文化人類学に造詣が深く、それをバックグラウンドに1枚1枚の写真ではなく連続性や構成をもって表現されているのが、ご本人が、自分はあまり写真家としてのフィールドに立っているのではない、と言われる所以なんだと思われます。レヴィ=ストロースの「悲しき熱帯」にかなり影響された、と語った瞬間、周囲の人々が一斉にメモっていました。石川直樹さんの写真が何故好きなのか自分なりに解明するには、読んでみるのもよいかも知れません。



現在、狩猟と言う行為に関心を持っているとの事。風貌は世に言う「草食系男子」って感じなのですが。

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by sanaegogo | 2010-02-06 00:00 | art | Comments(0)
今再びの、奈良へ


再び、奈良に行ってきました。今引き受けている仕事は、とある事案の調査と検討を100ページあまりの報告書にまとめるというもので、その関連で再び奈良を訪れました。寒かったですよ、この日は・・・・。風もないのに手袋をしないと手が悴んで来て、地球温暖化の昨今、子供の頃に味わったような切れるような寒さです。
この間訪れたのが12月の頭。その間せんと君は進化し、何と、空中でブランコ中でした。滅多に見られないと思われるせんと君の足の裏。ちゃんと土踏まずとかがあって、しつこいけど、ま、獣ではなかったようです。




現地へ向かう新幹線の車窓から見た富士山。 とにかく前職ではよーく京都に出張に行きました。それでも、実はのぞみの車窓から見る富士山がこんなに間近で綺麗に大きく見えるのを知ったのは、(見えるとは知ってました。でもこんなに大きくとは・・・・。)、前回奈良に行ったときが初めてだったんですね。で、次回新幹線に乗る時は、左側の窓側がいいなぁ、などと思っていた訳です。

現地では、記録写真も撮影するわけですが、視察、現地調査なんて嫌と言うほどやって来たのに、今改めて記録としての写真の奥深さ、難しさを感じます。(って、本来の仕事の趣旨とはかなり間違った方向性ですが。) 自分の被写体、自分のアングル、自分のフレーミングなどが一切優先されず、その場を見ていない人に的確に万遍ない情報を提供する事を旨とする、と言ったところでしょうか。接写して絞りを開いて雰囲気のある写真に・・・・なんて言う手口は通用しないし、第一、撮影者の主観があんまり入ってはいけないものなのではないかな、と。それは、展覧会のインスタレーションの記録写真を撮っている木奥恵三さんにお話を伺った時もそう言ってました。『撮影者の主観でフィルターにかけないように心掛けている』と。それは心情的にも技術的にもそうなんだと思います。昔はあまり考えてなかったんですが、報告書や企画書にしょーもないしょぼい写真を載っけても、あんまり効果的ではないんですよねー。でも、こう言った仕事にはそこまで要求されて来なかったと言うのも事実です。とは言え、ただっ広いベニューの全貌・様子や什器・設備のスペック、使い勝手など出来る限りの情報を盛り込んで、しっかりとした写真を撮らなくてはいけないんです、きっと。ブレッソンの写真とかは、記録でありながら、彼の作品であって、両者の境界線がかなり曖昧で、そんなものも存在するのは非常に興味深いことだ、などと、まるで奈良視察に身が入っているのか!などとドヤサレそうな事を考えてました。ま、肝心なのは関係者が見たいものを洩らさず抑える、と言ったところでしょうか。

然もありながら、プライベート写真もちゃっかりと撮ってきました。



東大寺の門。奈良はどこもかしこも建物がでかすぎて、私のカメラでは手に負えない感じでした。



東大寺の鹿さん。 この辺りは本当に野良鹿だらけで、たぶん一般の街中の野良猫よりも数が多いのでは?



奈良公園の木立。こんな風におどろおどろしい立木がたくさんありました。空の怪しい雰囲気と相俟って、かつては魑魅魍魎が跋扈していた都だったんだなぁ、なんて事を想像させられます。

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by sanaegogo | 2010-02-05 00:00 | traveling in Japan | Comments(2)