鳥の旅 ―Birds' Journey―
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この夏(正確に言えば2014年の夏ですが)、ある女性写真家の方の「写真集をつくる」、というワークショップに参加しました。これで足かけ3年目の3回目になります。 今回制作した写真集のタイトルは、『鳥の旅』。昨年が『惑星探査』なので、私にはどうもこういう空間移動的なものが心地よいみたいです。
今回は、どこかで撮影してきたものをまとめるというのではなく、Self-found Photo と勝手に呼んでますが、これまでの自分のアーカイブの中から写真を掘り出してみようという試みです。 それは忘れかけていた昔の写真の再発見でもあるし、文字通り、自分自身をも探ってみる、というのに繋がるのかも知れません。 自分史を辿るものでもあるし、自分自身の再発見、気づきだったのかも知れません。 そうして拙くも膨大な過去のライブラリーの中から写真を選び、再編成し、ただ雰囲気で並べるのではなく、空間も時間も縦横無尽に行き来するような漠然としたストーリーを与えたかったのです。 作者の意図に誘導していくようなストーリーではなく、見る人がその人のその時の思考である種の体験を共有できるような、そんな感じです。 本はいくつかのシークエンスで構成されていて、時間もばらばら、場所もばらばらで、古い写真では2003年のものもあります。 時系列を曖昧にしたのは、私のちょっとした悪戯心で、どの写真もその撮影した時の事を覚えています。 旅の思い出も満載なので、どうしても思い入れがありそんな1枚、1枚を落としていくのが忍びなくもありましたが、鳥の次の訪問地を選んで並べていくのは楽しい作業でした。 鳥のいくつかは沖縄に住むバハマ時代の友人が撮影したものです。

出来上がった写真集はとびらや奥付を合わせて95ページにもなってしまったのですが、その中でいくつかシークエンスをご紹介します。本は長編綴じの縦開き。鳥の飛んでいる空間とその風景は同じ空間なのか否か。 鳥は俯瞰して眼下に広がる風景を見ているのではなく、どこか全く別の次元で羽ばたいているのかも知れません。鳥は何処かの知らない次元を旅していて、そこは繋がっていて、風景だけが点在している。 こうしてみるとそんな風にも見えてきますね。



石垣島、沖縄 (2003)



バレン高原、アイルランド (2013)



バレン高原、 アイルランド (2013)



与那国島、 沖縄 (2004)








バレン高原、 アイルランド (2013)



モハーの断崖、 アイルランド (2013)



モハーの断崖、 アイルランド (2013)



モハーの断崖、 アイルランド (2013)








沖縄南部 斎場御嶽近くの海 (2009)



鎌倉 稲村ケ崎近く (2013)



吉佐美 大浜、 下田 (2009)



横須賀の海 (2009)




実は、この本をつくるにあたり、頭の中でイメージしていた情景があったのですが、それを頭の中から取り出して表現するのにはムービーの方がよいのは解っていたのです。 なので、順番が逆になってしまいましたが、写真集では顕せないもうひとつの『鳥の旅』です。どちらがよりよいとかではなく、それぞれに どちらの世界でも 鳥は確かに旅を続けています。


鳥の旅 ― Birds’ Journey
(スライドショウのムービー こちらでご覧ください!!)





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by sanaegogo | 2014-12-31 00:00 | activity | Comments(0)


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