蜷川実花展 @8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery


蜷川実花の写真展を渋谷ヒカリエの8/で観てきました。 この日19日は初日で、オープンなReceptionがある事はアナウンスされていたので、是非(クローズドではない)こんな機会にはミーハーな感じで参加してみたいな、などと思ったのですが、この日は数時間後に所用があり、それは諦めました。レセプション開始が近づくとギャラリーの人はかなりそわそわし始めて、携帯を片手に実花さんの現在地の報告を受けて開始時間を調整している様子。そして、8/ の小山登美夫ギャラリーの前の通路にはびっしりとお祝いのお花が並べられていて、こんな光景を見るのも初めてだったので、ちょっとビックリしました。並べられているお花も、蜷川実花さんに贈るのであれば、そんじょそこらのアレンジメントじゃダメだわ、と思うのか、とてもファンシーなアレンジメントが多かったです。濃い紅を基調とした深みのある濃密な感じの花が多かったのは、2010年に出された「noir」からのインスパイアでしょうか。 (それとも 単に季節が冬だから故でしょうかね。)

蜷川実花展 Mika Ninagawa
会 期 2012年12月19日 - 2013年1月14日
時 間 11:00 - 20:00  
場 所 8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery
料 金 入場無料 Admission Free
http://www.hikarie8.com/artgallery/2012/11/mika.ninagawa.shtml



今回の展示では、2003年制作のカラフルなフェイクの花を中心とした「Acid Bloom」、金魚にフォーカスした「Liquid Dreams」シリーズ、「旅」がベースの2004年制作の「floating yesterday」シリーズ、蜷川作品の違った一面を捉えた2010年制作の「noir」から出品されてます。そんな中で、ぱっきりとしたコントラストのカラフルな蜷川実花節の利いた写真とは趣を異にした、言わば裏蜷川実花と言うか、蜷川実花の闇と言うか、これまでの蜷川実花とは相対するものとしてあるような「noir」のシリーズに眼が行きました。 と言っても、2010年に発表されたシリーズなので、私がアップデートしていなかっただけなんだろうなーと思いますし、―地上の花、天上の色―を観に行ったのは2008年の事なのかー、と改めて驚いたりします。あまり記憶にないのですが、この 「noir」は―地上の花、天上の色―の最後のほうに伏線のように展示されていたそうで、その時はその裏蜷川実花はまだ影を潜めていて、虎視眈々と表に顕れる機会を待っていたのかも知れません。



今までにあまり題材にしなかったのでは? と思われるような、夜の街や夜のドライブ、しかもトンネルの中、みたいな写真もありましたが、聞くところによると、出産(2007年)をして夜しか出歩く事が出来ず、気持ちも育児疲れでクサクサしてたので、夜中に車を飛ばして写真を撮りに言っていた、そして、その頃見るものはやっぱり見えるものなりの写真になった、と本人が言っていたように記憶してますが、そのインタビューの記事が手許にある訳ではなく、定かではないのですが、この写真はそんなやさぐれた当時の彼女の心境も反映しているようです。(時系列が合ってないのかも知れませんが・・・・)



蜷川実花の作品と言われるとぱっと思い起こすカラフルな画面、キレイでまるで作り物のような水色の空。私だけの感覚とも思いますが、その写真を見るといつも、子供の頃よく親にねだって買って貰っていた少女向けのノートやビニールのカバンに描かれていた写真のような絵のような作り物のような「キレイでカワイイ」世界を思い出すんです。そして、それをとっても大切にしていた事も。蜷川実花の作品は女子達のそんな風な思い出の中にじわっと来るのかも知れません。しかしながら、彼女と同年代の私にはそうなのですが、もっと若い世代の子にとっては、cameran なんでしょうねー。ある意味、cheapで大衆的な世界観と(どんな世代の)女子にもとっつき易い世界を展開しているからか、ある時私は、『蜷川実花、結構好き。』と言った後に、何故か『誰も聞いていなかったでしょうね…。』と周りをきょろきょろしたくなる気持ちがする、と言った事があります。余りにも、臆面も無くgirlyなところで、『蜷川実花、結構好き。』と公言するのが憚られるのだと思うのですが、蜷川実花的写真と言う冠がついたジャンルや作風を生み出したと言うのは、一つの業績ではないでしょうか。


この写真は今回は展示されていなかったんですが 気に入ったので載せちゃってます。


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そう言えば、かの蜷川実花監修のcameran バカ売れしているようですね。この日もムービーと音声さん・照明さんが、如何にも蜷川実花ファンのような風貌の女子を数人捕まえて、会場の前でcameranについてインタビューしてました。 かく言うワタシもユーザーの1人。1枚cameranしてみました・・・・・。


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by sanaegogo | 2012-12-19 00:00 | art | Comments(0)


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