ソウル・サーファー ― soul surfer ―


ソウルサーファーとはこの映画のために作られた造語ではなくて、ハワイ現地の人々が「競争などを好まず、家族と共に平和に暮らし、純粋に海や自然を愛し、純粋にサーフィンを楽しむサーファー」の事をそう(心あるサーファー)と呼んでいたそうです。この映画の中では「特別な才能を持ち、サーフィンの真の喜びを知るサーファー」の事をそう呼んでいて、それが主人公であり、実在の人物プロサーファーでもあるベサニー・ハミルトンのことです。ベサニーはプロサーファーなので、競技に出場しCompetitor と技を競い合いはしますが、競技の相手は「敵」というのではなく自分を高みに押し上げてくれるもの、ましてや海や波は彼女にとって、それを乗りこなし制覇するものではなく、それを知り、感じ、同化し、一体となれる懐のようなもの。そんな風に海を感じることが出来る「特別な才能」がベサニーには生まれながらに宿っています。勿論この映画は単なるハンディキャップを背負いながら再び競技に挑戦していくスポ根ものではなく、ハワイの人々が神とコンタクトする儀礼のような意味合いだったサーフィンの神聖な雰囲気、(ドルフィンスルーのシーンなど、まさに神とのエンカウンターを思い浮かべさせられます)、ベサニーが熱心なクリスチャンである事から苦しい気持ちの救いを神の教えに求める信仰心と真摯で一途に信じる気持ちが散りばめられたものになっています。サーフィンを通して、自分の受けた困難の意味、ひいては生きる意味を知るようになるのです。
今度の6月9日にロードショーが始まるので、ストーリーについてはあまりコメントできない気がしますが、一方で映画中の全てのエピソードを知って観に行ったとしても、シンプルに心動かされると思います。この日、プレミア試写会のチケットをいただいたので楽しみに出かけてきました。ストーリーはネットなどで露出しているし、観に行かないと知る事の出来ない隠しネタもないので、『ネタバレ』的なものは一切ないのですが、逆に言うと結末が判りきっているような内容でも見終わったその後に、みな勇気とか諦めない気持ちとかをベサニーから必ず、きっと、もらう事ができると思います。

― サメに片腕を奪われた13歳の天才サーファー、ベサニー・ハミルトン。
奇跡的に一命をとりとめた彼女は、周囲の予想を裏切り、事故後わずか1ヶ月でサーフィンを再開。プロとしての夢をあきらめかけるも、再びサーフィンの頂点を目指す彼女と、無償の愛で彼女を支える家族の絆の物語は、今を生きる私たちに、あきらめない事の大切さを教えてくれる。全世界に勇気を与えたベサニー・ハミルトンの心揺さぶる感動の実話を完全映画化!
(http://pakila.jp/~portal/contents/special/detail.php?eid=00540&category=movie より引用)

ベサニーの、困難に立ち向かう勇気、自分の身に起きた悲劇を冷静に受容れる聡明さ、自分が出来なくなった物事を理解し出来る事をやっていこうとする決意。その姿を見て大学の卒業礼拝でチャプレンからいただいたある聖書の言葉を思い出しました。(大学はミッション校ですが) 私はクリスチャンではないので、聖書の言葉なんてとんと薀蓄はないのですが、この言葉だけはとても当時のワタシの心に響いていて、今でも折りある毎に友人に贈ったりしています。

― 聖フランシスの祈り
あぁ神よ、変える事の出来るものについて、それを変える勇気をお与え下さい。
変える事の出来ないものについては、それを受け入れる冷静さをお与え下さい。
そして、変える事の出来るものと、変える事の出来ないものとを識別する知恵をお与え下さい。

Soul surfer official site: http://disney-studio.jp/movies/soulsurfer/home.jsp
(ネタバレをひとつ・・・・。 劇中にベン・アイパ 本人が登場しました。)

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by sanaegogo | 2012-05-23 00:00 | movie | Comments(0)


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