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Noticias de Argentina Day4 ― Córdoba
コルドバの街を知るには、まず広場に出ろ!と言う言葉があるかどうかは知らないが、朝食を済ませた私たちは2ブロック先のサン・マルティン広場に出かけた。コルドバはブエノスアイレスに比べると大分暖かく、ブエノスで強かった冷たい風もない。午前中は北市場の方まで出かけてみる事にしたのだけど、まずは、土地を知るには土地の人に聞け!という事で、カビルドの中にある観光案内所へ。カビルドはカセドラルと連なっている旧市議会のことで、白い壁がとても綺麗。暖かい感じのコルドバの日差しを反射させている。そこで地図を貰って目指すは北市場。ついでにローカルフードのロクロが食べられるレストランの場所も取材した。北市場まで続くサン・マルティン通りは両側が商店街になっていて地元の人で賑わっている。『伊勢崎町(横浜)に似てるわ・・・・。』 生活用品、電気屋、地元の人が行くコーヒーショップ、銀行など色々なお店が雑多に集まった感じが伊勢崎町を思い出させた。


≪カビルドの白い壁≫



≪カビルドの向こうに見えるブーゲンビリアのあたりが商店街の入口≫



≪日用雑貨の店≫


さて、市場に到着。最初私たちは公設市場の建物を遠巻きに見ていた。アルゼンチンの人って、何だかとっても迫力があるのだ。観光客が殆どいなくて、そこで生活している人ばかりの北市場は、雰囲気がとっても迫りくるものがあって、意を決さないと入れない気がした。最初、市場の表に出ている商店で写真を撮ったり、うろうろしてたのだけど『ゆくぞっ!』とばかり勢いをつけて内部に潜入。入り口近くは肉屋のエリアで、それはもう、大迫力だった。ブッチャーのオヤジ達は皆寡黙でそしてとても端正な顔立ちをしている。その鼻筋の通った精悍な面持ちででかい包丁や電動鋸(丸い歯がぐるぐる回るヤツ)で肉をばんばん切っていた。始めはこっそりと写真を撮っていたけど、気がつくと凝視されるので何だか気が引けてきて、正々堂々話しかけて撮らせて貰う事にした。隅っこの方で「旅のスペイン語」を開き、意を決して、『プエド サカル フォトス?』と、ここ!と決めた肉屋のおじさんに話しかけると、厳しい顔をしていたおじさんはたちまちにっこりと笑い、そして中からさらに人が出てきて、3人で笑顔で写真に収まってくれた。アルゼンチンの人の寡黙な少し険しい感じの顔と、会話を交わした時のその人懐こい笑顔のギャップが素晴らしい!










≪コルドバは何故か 犬天国 そこらじゅうにこんな風に犬達がいた≫


午前中は北市場と広場を挟んで反対側のラ・カニャーダ川沿いの地区を散策。途中でドライフルーツとナッツを量り売りしてるお店で、何種類か選んで混ぜてもらって購入。コルドバにはこの手のお店が多いらしく、日本にもあればよいのになー、と。
広場の近くに戻って、朝観光案内で勧められたローカルフードのレストラン、Bar Alfonsinoで遅めのランチ。ロクロと生ハムのサラダとビールを注文。ロクロはアンデス地方の伝統料理でブエノスアイレスではあまり食べられていないそうだけど、アンデス山脈に近いコルドバではレストランでも出てるみたいだ。トウモロコシの粉と豆、野菜、角切りの牛肉などを塩味で濃厚に煮込んだもの。ここは家族連れや友達同士が多いレストランのようで、サービスはアルゼンチンスタイルではなく、お店の人はちょくちょく気にして声をかけに来てくれた。






≪これがロクロ 濃厚な塩味≫


店を出て、いざ!、コルドバ大学に潜入!昨日少しぶらっとして入り口の辺りを散策したけど、大学は私が想像しているよりもずっと近代的で、『広いキャンパスに溢れる緑』と言う感じではなく、狭い敷地を利用して階段状になっているようで、近代的な複雑な構造の建物だった。学校に入っていたら学生は好奇心旺盛だし気さくなのできっと誰かしら話しかけてくるだろう。そしたらカフェテリアの場所を聞いてお茶しちゃおう!と思って、教務課と思われるあたりをうろうろした。学生は不思議そうな感じでこちらを見るも、会話をするまでには至らず。アルゼンチンの人は本当にシャイだ。すると。台車に荷物を載せた男の人と女の人が話しかけてきた。スペイン語だったのでよく判らなかったけど、『あなたたち、ここで何をしてるの?』みたいな感じで部外者だから注意をされたような気がした、のだけど、後で考えるとそうでもなかったらしい。『あなたたちは学生?』と訊かれたので、『いいえ、旅行者です。カフェテリアに行きたいのですが、カフェテリアは何処ですか?』と英語で答えると、英語は判らない、との事。なんでも彼女はイタリア人で、ここで働いているとの事で、道を挟んだ向こう側にミュージアム(歴史博物館)があって、今日は休みだけど、明日はやるので、明日見に来るのよ、みたいな事をアドバイスしてくれて、『こっちに来て。』と言うので、悪そうな人でもなかったので、素直に着いて行った。学校の部外者に校内をウロウロされちゃ困る、と言う感じでその場から連れ出そうとしているのかと思ったのだ。だけどその人は、ミュージアムの入り口をわざわざ案内してくれて、中庭の南米でも最古の部類でアルゼンチンでは始めてのこの大学を創立したイエズス会の誰かの銅像とかの説明をしてくれた。(多分)。『私たち、図書館が見たいんです。』何の気なしに思っていることを口にすると、台車の上の荷物を指して、『私たち図書館に荷物を納品するのよ。図書館にはよく行くわよ。』(多分)、 と言って、女の人1人が、『こっちに来て。』と私たちを案内し始めた。そして、なんと、なんと、なな、なんと。私たちは図書館の入り口に立っていた。彼女はドアを開け、パブロ・ピカソのような顔をした図書館司書に何やら説明する。『なんちゃら、かんちゃら。』図書館司書は始め渋い顔をしていたような気がするけど、彼女の熱心な説得に負けて、『カメラと荷物をロッカーに入れれば、見学しても良い。』と言う事になったようだ。す、すごい展開。大きな声は決して出してないけど、入り口のほうからわさわさと何やら気配がするらしく、図書館で勉強していた学生達がみなジーッとこっちを注目していた。みんな、賢そうだなー。荷物をロッカーに納め、図書館司書にお礼を言い、図書館の中に入る事になった。あのイタリア人女性は『それじゃあね。』と言ってそそくさと立ち去ってしまって、お礼をするのもそこそこになってしまったけど、何だか粋な計らいに感謝!図書館内に入っても、学生達に注目されるその視線は痛い感じ。皆図書館でしか見られない(自分じゃ買えない)ような、厚い厚い、重厚な本を開いて、何やら沢山のノートを取っている。友達同士でひそひそとこちらを見ながら話している。ひゃーーー、なんか、映画の中みたい。図書館の中の独特の雰囲気を味わっていると、あの司書がやってきて、扉の外に私を連れ出して、すこし扉を開けて、『写真はここから撮るように。』と言ってくれた(と思う)。これもまた!粋な計らいで!多分私たちがカメラを肩にかけていたのをロッカーに仕舞わせたのが、何となく気になっていたのだろう(と思う)。コルドバ大学でのこの出来事は、今回の旅の飛び切りの思い出となった!イタリア人の彼女が何故、見ず知らずの学内をウロウロしてた地球の裏側から来た観光客にここまでしてくれたのか、全くわからないが、彼女も図書館司書も結果とても良い人だった。図書館を出て、少し興奮冷めやらぬ感じで『びっくりしたねー。』などと話していると、中国語を専攻しているらしき学生から話しかけられた。『中国語やってるけど、デフィカルターデス!』って言ってた。それから、『貴方たち、旅行者ですか? どこから来たんですか?』など、学生はやっぱり英語少し解るから、コミュニケーション取ろうと話しかけてくるなー。旅の目的のひとつ。コルドバ大学での忘れられない楽しいひと時だった。

 



≪コルドバ大学の教室≫



≪コルドバ大学の図書館≫



≪コルドバ大学の図書館≫



≪コルドバ大学近くの広場の大木 別方向から≫



≪市民の洒落たアパートメント ミッドセンチュリー風≫



≪市民の洒落たアパートメント ミッドセンチュリー風≫






夕食は昨日ホテルの人に勧められたうちの1軒に行く事に。 ベルグラーノ通りにあるALCPRTA CARNES Y CINOSです。『良いワインが飲めるわよー。』との事。料理の味もサービスも良かったのだが、オーダーした海老のトマトクリームパスタ。これがまるでソフト麺。パスタ独特のコシも全くないし、何より麺が白い。『きっとセモリナ粉とか使ってないんだよねー。』と言いつつ、学校給食ネタで盛り上がる。

明日はメンドーサへ移動です!・・・・・> Click!




by sanaegogo | 2011-06-28 00:00 | travel abroad


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