『麗しき女性たち』 マルティーヌ フランク写真展
この週末は、もうひとつ写真展を観てきました。アンリ・カルティエ=ブレッソンの夫人でもあるマルティーヌ・フランクの写真展。シャネルのネクサス・ホールで開催されている個展です。

IN CELEBRATION OF WEMEN
麗しき女性たち
Martine Franck
マルティーヌ フランク写真展
2010年8月26日(木)― 9月14日(火)
http://www.chanel-ginza.com/nexushall/2010/martine/index.html

これがブログにあがる頃には既に会期も過ぎていようかと思いますが、For Your Informationとして。
シャネルのネクサスホールは、かつてフィリップ・マリングの写真展を観に行こうとして、余りの敷居の高い感じに気が萎えて撃沈した過去がありますが、今回、意を決して再び訪れてみると、シャネルのメインエントランスには、『マルティーヌ フランク写真展 開催中』みたいなサインボードが出ていて、ちょっとは良心的になったような気がします。奥のエレベーターから4Fのネクサスホールへ上がると、そこには思っていた以上の満足感が。出展されている点数も無料の写真展にしてはかなりあり、マルティーヌ・フランク女史の視線、視点を存分に感じることが出来ます。有名女優、高名なアーティスト、難民の不遇の女性、ブルーカラーのたくましい女性、どんな対象でも同じ距離感で撮られているのがすごい、と感じます。これはマルティーヌ・フランク女史の女性を見つめる距離感であり、それは同時に彼女の『人(女性)』とのパーソナル・スペースの顕れなんだと思います。殆どのショットが均一な距離感のもと撮影されていて、その羅列はある意味圧巻で壮観でした。表情は様々ですが、一瞬の信頼関係の上に成り立っている気がします。そんな素の表情を引き出すのは、フランク女史の作り出すカメラを意識させない自然体な雰囲気、空気感。ポートレイトを撮る人にはとても重要な素養なのだと思いました。

またまた、マルティーヌ・フランクに敬意を表して、働く女性。(しかし、こちらは盗撮まがいのスナップショット。)フランク女史風に言えば、ペンを執って計算をする手許がとても素敵です。



しかし、もしワタシが将来立派な写真家になって、修行時代の写真としてこの1枚が個展の壁に飾られる事になったとしても、このトイレットペーパーはないよなー。こちらの立場から言えば、『何故ここにトイレットペーパーが置いてあるのだっ!?』と言いたくなるところです。(撮影時には見えていない。) こう言う細部への気遣いがプロは凄いと思うし、素人くささが満載されているところだと思います。(反省) こう言う細かいところがきちんと出来れば、ひとつ抜けていくのだ、と思うのですが、なかなか。

エキサイトイズムhttp://www.excite.co.jp/ism/concierge/rid_21211/) で彼女のインタビューが読めます。

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by sanaegogo | 2010-09-12 00:00 | art | Comments(0)


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