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死に近き 母に添寝のしんしんと 遠田のかはづ天に聞ゆる
斎藤茂吉

茂吉はどんな心境で、この句を詠んだろうか。
多分、妙に現実的で、妙に非現実的で。
誰にでも分け隔てなく、やがていつかはやって来る事だけど、この夏、受け留めきれない。
いつまでも、この状況がこの状況として続く気がする。
でも、そんな事はないのだ。
手帖を見かえすと、『父見舞い』と言う文字がいつしか『父付添い』と言う文言に変わっているのに気がついた。これから何が起ころうとしているのか、解かってはいるけど、実感が出来ない。
(こうして、敢えてでも、いつもやってる事を淡々とやってると、気持ちが落ち着く。)

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by sanaegogo | 2009-08-12 00:00


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